青森県立弘前第一養護学校
Aomori Prefectual Hirosaki Daiichi Special Needs Education School
青森県立弘前第一養護学校
Aomori Prefectual Hirosaki Daiichi Special Needs Education School
2月28日(金)に、中学部の卒業生を送る会が行われました。
1、2年生は当日に向けて、会場の装飾や3年生に贈る記念品などを作成したり、司会や記念品紹介の係になった生徒は練習をしたりして準備を進めてきました。
当日の会では、卒業生のコーナーや記念品贈呈があり、記念品を渡す生徒、受け取る生徒のどちらにも笑顔が見られました。また今年は歌の他にもダンスがあり、中学部一同大いに盛り上がりました。
最初から最後まで、3年生へのこれまでの感謝とこれからを応援する気持ちがこもったあたたかい会になりました。
中学部の総合的な学習の時間では、各学年の学習テーマとSDGsの項目を掛け合わせて、学習を行ってきました。その取組発表会が、1月27日(月)に行われました。
各学年の学習テーマと取り上げたSDGsの項目は以下の通りです。
・1年生:「私たちのまち 弘前No.1 りんごをもっと○○」(りんごの学習)
SDGs項目:「12 つくる責任 つかう責任」
・2年生:「花いっぱい運動」
SDGs項目:「11 住み続けられるまちづくりを」「15 陸の豊かさを守ろう」
・3年生:「地域の文化に触れよう」
SDGs項目:「11 住み続けられるまちづくりを」
※取組の内容については、「SDGs通信」を御覧ください。(※HP→「学校情報」→「SDGs通信」)
年間を通して学習してきた生徒たちの感想を紹介します。
【1年生:「りんごの学習」】
・おいしいりんごを作るためには、虫、花、木を大切にしようと思います。
・みんなにおいしいりんごをいっぱい食べてもらって健康になってほしいです。
・りんごの花が咲いて、収穫するまでの過程を経験し、とても大変な作業であることが分かりました。これからもりんごの栽培を続けていくためには、私も手伝っていきたいと思いました。
【2年生:「花いっぱい運動」】
・きれいな花が咲いたり、大きくなったりするためには、水をあげたり、草を取ったりとお世話をすることが大切だと思いました。きれいに咲いた花を見て幸せな気持ちになりました。住みよい街を作るために花を植えて美しい地域にすることで、みんなが気持ちよく生活できると思いました。
【3年生:「地域の文化に触れよう」】
・お山参詣や組子細工以外にも、調べたり、体験したりしてほしいです。大切な物を残したり、続けたりするために、できることを考えてほしいです。
今年度を振り返り、各学年の取組を知ったことで、次年度に向けて気持ちを高めている生徒もいました。今後もSDGsを授業だけでなく、普段の生活でも「~を大切にしよう」「もったいないをなくそう」という気持ちをもちながら、学びを深めていきたいと思います。
12月11日(水)、中学部2学年の生徒が高等部を見学しに行きました。高等部の先輩方の作業学習の様子やどんな教室があるのかを見て回りました。中学部にはない作業班があったり、同じ作業でもよりクオリティの高い製品ができていたりする様子を真剣に見て学ぼうとする様子が見られました。中には、「やってみたい。」と話す生徒もおり、興味・関心をもつことができたようでした。見学の最後には、高等部の先生に「給食はありますか。」「作業は、自分がいきたいところにいけますか。」「タブレット端末は、授業でどうやって使っていますか。」「こぎん刺しの糸は、どうやって染めるのですか。」等の質問をして、高等部に関する知識を深めていました。中学部卒業後、どんなことをするのか見通しをもつことで、残りの中学部生活で何を身に付けたいか、高等部でどんなことを学びたいかを考える機会となりました。
12月9日(月)、ラジオパーソナリティの稲葉みどり氏をお招きし、「出前ラジオ局」を行いました。発声練習や早口言葉でパーソナリティが行うウォーミングアップを体験したり、想像力を使って音を聞き取る音当てクイズに参加したりなど、稲葉氏と生徒達が楽しくコミュニケーションを図りながら「ラジオ」に関する様々な体験をしました。
音当てクイズでは、学校生活の中にある様々な音の中から「階段をのぼる足音」や「蛇口から出る水の音」などが出題されましたがどの音も見事正解!想像力を働かせて「音」を聞くことができました。
あっという間の50分間でしたが「音や音楽」をそれぞれが楽しみ、その時間をみんなで共有することができた「出前ラジオ局」となりました。
11月20日(水)、中学部作業製品販売学習を行いました。中学部生徒が作業学習で製作してきた製品を販売したり、お互いに購入したりしました。
リサイクル班のシュレッダーで細断した紙を使った油すいとり君やアロマ消臭ポット、畑・木工班の甘くておいしいねぎや木工製品のへら、紙すき班の牛乳パックを再利用して作った和紙セットやぽち袋、エコクラフト班のおしゃれな色づかいのコースターやペン立て等、心を込めて作られた製品ばかりでした。販売会場は「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」等の元気な掛け声や、お客さんの笑顔であふれていました。
当日は小学部6年生の児童も、進路学習の一環として、販売学習で作業製品を購入する体験をしました。「(製品が)上手でした」「(先輩が)格好よかったです」といった感想が聞かれ、中学部進学を楽しみにしている様子でした。
中学部生徒にとっては、自分たちが作った製品をたくさんのお客さんに購入してもらったことで、作業意欲の向上につながりました。これからも、友達と力を合わせて、製品作りに取り組んでいきます。