校長室から

令和6年4月

校長 佐藤 忠全

               

 青森県立弘前第一養護学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。校長の 佐藤 忠全(さとう ちゅうぜん)です。

 本校は、知的障がいのあるこどもが学ぶ学校として、1965年に開校し、1981年には高等部が設置されました。2019年からは旧岩木高校校舎をリニューアルし、高等部がその校舎へ移転しました。小・中学部も改修され、全ての学級にエアコンを設置し、快適な環境で学ぶことができるようになりました。

 今年度は、児童生徒数が大幅に増え、小中校舎160名(小学部102名、中学部58名)、高等部校舎48名、計208名の在籍でスタートしております。校訓は、「健康 明朗 親切 感謝 自立」です。

 本校は、「幸せを与える学校、持続可能な地域社会の創り手となる人財を育てる学校」を目指しています。学校は、教育活動やこどもの成長を通して、こども自身はもちろんですが、保護者や教職員、支えてくださる全ての方々が、「幸せ」を実感できる場所でなくてはなりません。「幸せ」を育むためには、こどもの自己有用感を高めていくことが何より大切です。そのために、本校は、こども一人一人が「自分から」「自分で」「めいっぱい」主体的に活動できる学習環境を提供します。こどもは、主体的に学習に取り組むことで、たくさんの「幸せ」を経験し、自己有用感が育っていきます。異なる年齢や地域における体験活動を通して、他者への感謝と人とかかわる喜びを感じること、奉仕活動や家庭内で役割を与えられることで、達成感や人の役に立っていることを実感でき、それが自己有用感の高まりにつながっていきます。

 また、本校は、小学部段階からSDGsの概念を取り入れた教育活動を展開しています。持続可能な地域社会にしていくために、自分たちは今何ができるのかを考え、行動し、発信していく力を育てることが、一人一人の自立と社会参加につながるものと考えています。りんごと岩木山に代表される自然豊かな地域環境や地域の人財を最大限に活かし、作業体験や産業現場等における実習等において、特色ある教育活動を積極的に展開していきます。

 そして、学校が安心・安全な場所であるために、これまでのコロナ対策で経験・蓄積してきた環境衛生のノウハウを活かしながら、こどもたちがそれぞれのライフステージでやりがいや手応えを享受していけるよう、教職員が一丸となって支援してまいります。

保護者の皆様をはじめ各関係機関の方々には、これまでも多大なるご理解をいただいているところですが、今後ともご支援とご協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。