青森県立弘前第一養護学校「育てたい力」段階的学習内容表


青森県立弘前第一養護学校の教育目標

       
 健康  意欲  協調 自立 
       

食事 欲求 お金 区別 遊び 遊び相手 体力・技能 手の力
準備 価値 テレビ・絵本 腕の力
手洗い 買い物 ゲーム 背の力
こづかい帳 遊具 脚の力
偏食 計算 後片付け 持久力
飲食 預金 約束・きまり 器用
食器の扱い 家計 手伝い 掃除 協応
マナー 保健 体の調子 買い物 目測
あいさつ 傷の手当て 留守番 形態知覚
後片付け 診察 整理整頓 弁別
歯磨き 予防 伝言 リズム感
おやつ 栄養 洗濯 職業能力 判断
献立 休養 応対 返事 弁別
睡眠 欲求 環境 あいさつ 道具
寝具の整理 こよみ 紹介 作業工夫
就寝の習慣 月日 受け答え 柔軟性
あいさつ 接待 作業耐性
睡眠状態 休日 係・当番 役割 見通し
起床 四季 行事 行事の参加 扱い
排泄 欲求 天気 準備 行事の理解 器用
排泄 予報 行事の計画 休憩
排便 温度 きまり 学校 正確さ
生理 交通 歩行 家庭 敏しょう性
トイレの使用 横断 社会 生産性
手洗い 道路標示 時間 日課 職業態度 興味・関心
着衣 着る 交通機関の利用 用具・施設の利用 扱い 賃金
脱ぐ 自転車 後片付け 意欲
衣服の整頓 時刻表の利用 報告 責任感
履物 地理感 修理 集中力
清潔 入浴 電話 受信 礼儀 言葉づかい 協調性
洗顔 応答 自他の区別 規則の遵守
手足 送信 態度 質問
つめ 扱い 報告
会話 危機への配慮
公衆電話 注意力
緊急電話 安定性
ハンカチ 携帯電話 素直さ
衣服 調理 献立
環境 買い物
安全 火気の扱い 器具の扱い
道具(刃物) 料理
水遊び 配膳
機械操作 後片付け
車(交通安全) 外食
天災(非常事態) 時計 1日
時刻
扱い
美化 清掃
装飾
余暇 飼育・栽培
趣味
交流
時間の区別
数量 分類
計算
目測
測定
図形
生活
ことば 聞く
話す
読む
書く


■育てたい力段階表(健康)
目標 項目 下位項目 学部 学習内容
健康 食事 欲求 小低部 □食べたい欲求を身ぶりや言葉で伝える。
□空腹を伝える。
小高部 □食べたい欲求を身ぶり等で伝える。
□空腹や満腹を伝える。
□食べたいものを言葉で伝える。
中学部 □身ぶりや言葉で要求を伝える。
□自分から言葉で要求を伝える。
□場面に応じて欲求を伝えたり、我慢したりする。
□食欲をコントロールするとともに意思を伝える。
高等部 □のどが渇いたら自分で水を飲む。
□食べたいものを伝える。
□空腹等を訴える。
□必要な物を自分で飲食する。
準備 小低部 □準備ができるまで席に座って待つ。
□おしぼりを自分で準備する。
□食器やおしぼり等の準備を自分でする。
小高部 □準備ができるまで席に座って静かに待つ。
□食器やおしぼりを自分で準備する。
□自分の役割が分かり、準備をする。
中学部 教師と一緒に食事に必要な食器等を運搬する。
□支援を受けながら、配膳の手伝いをする。
□自分の役割が分かり、手伝う。
□一人で配膳する。
高等部 □テーブルを拭く。食べ物の入った器を運ぶ。
□こぼさずに皿を並べたり運んだりする。
□身なりを整え、集団の中で協力して、配膳の手伝いをする。
□盛り付けや配膳をする。
□適切な量の盛り付けや適切な配膳をする。
手洗い 小低部 □教師と一緒に手を洗う。
□言葉掛けに応じて手を洗う。
□自分から手を洗う。
小高部 □言葉掛けに応じて手を洗う。
□自分から手を洗う。
□自分から進んで丁寧に手を洗う。
中学部 □自分から両手に水をつける。
□食事の前に自分から手を洗う。
□石鹸で丁寧に手を洗い、ハンカチで拭く。
高等部 □指示されたら自分で手を洗う。
□石鹸を使って手を洗う。
□石鹸を使って手を洗い、ハンカチで拭く。
□食事の前には指示をしなくても必ず石鹸で洗い、ハンカチで手を拭く。
小低部 □決められた量を食べる。
□自分の適量が分かる。
小高部 □決められた量を食べる。
□自分の適量が分かる。
中学部 □決められた量を食べる。
□決められた量を概ね食べる。
□決められた量を完食する。
□食べ過ぎに気をつけ、量をコントロールして食べる。
高等部 □指示をすれば適量を食べる。
□一人前の量を完食する。
□自分の量を確認し、残さずに食べる。
□適量を確認しながら食べる。
□適量を知り、体調に合わせて食事量を調整する。
偏食 小低部 □苦手な物でも教師の促しを受けて一口食べる。
□苦手な物でも少しは食べる。
□苦手な物でも自分から食べる。
小高部 □苦手な物でも少しは食べる。
□苦手な物でも食べる。
□好き嫌いなく食べる。
中学部 □苦手なものでも食べようとする。
□苦手なものでも、少しは食べる。
□好き嫌いなく食べる。
□バランスを考えて食事をする。
高等部 □嫌いな物を一口でも食べる。
□好き嫌いなく食べる。
□バランスを考えて食事をする。
飲食 小低部 □自分で口に運んで食べる。
□一人で食べたり飲んだりする。
□ゆっくりよくかんで食べる。
小高部 □一人で食べたり飲んだりする。
□よく噛んで食べる。
□ゆっくりよく噛んで食べる。
中学部 □一人で口に運んで食べる。
□ゆっくり食べる。
□よく噛んで食べる。
□周りのペースに合わせて食べる。
高等部 □よく噛んで食べる。
□まわりのペースに合わせて食べる。
□どんな食べ物でも飲食する。
食器の扱い 小低部 □スプーンやフォークを使って食べる。
□食器を持ったり、手を添えたりして食べる。
□箸を使って食べる。
小高部 □食器を持ったり、手を添えたりして食べる。
□スプーンや箸を使って食べる。
□食器を正しく持って食べる。
□スプーン、フォーク、箸を食べ物に応じて使い分ける。
中学部 □教師の言葉掛けに応じて箸を使って食べる。
□箸を使って食べる。言葉掛けで食器を持つ。
□食器を持って食べる。
□配膳された食器を正しく扱う。
高等部 □箸を使って食べる。器を持って食べる。
□皿を持って、こぼさないように食べる。
□用途に合わせて食器を適切に使い、丁寧に扱う。
マナー 小低部 □席に座って食べる。
□教師と一緒に手や口を拭く。
□食事が終わるまで座って食べる。
□言葉掛けに応じて手や口を拭く。
□良い姿勢で食べる。
□自分で手や口の汚れに気づいて拭く。
小高部 □食事が終わるまで座って食べる。
□言葉掛けに応じて手や口を拭く。
□肘をつかないで食べる。
□自分で手や口の汚れに気づいて拭く。
□良い姿勢で食べる。
□手や口が汚れないようにして食べる。
中学部 □教師の言葉掛けに応じて、食器を持って食事をする。
□静かに食べる。
□音をたてずに静かに食べる。
□姿勢良く、静かに食べる。
高等部 □食器を持って食べる。
□こぼさないように食べる。
□肘を付かずに食べる。
□食器の音をたてずに食べる。
□主食と副食を交互に食べる。
□口の中に物を入れたまま話をしない。
□まわりと調和しながら食事をする。
挨拶 小低部 □「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶に身ぶりで応じる。
□「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶を言葉や身ぶりで表す。
□「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶をする。
小高部 □「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶を言葉や身ぶりで表す。
□「いただきます」「ごちそうさまでした」の挨拶をする。
□「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶を自分から進んでする。
中学部 □教師と一緒に、身振りや言葉で挨拶をする。
□「いただきます」「ごちそうさま」を言う。
□自分から「いただきます」「ごちそうさま」を言う。
□自分から進んで挨拶する。
高等部 □指示されたら「いただきます」「ごちそうさま」を言う(身振り、サイン含)。
□「いただきます」「ごちそうさま」を言う。
□「いただきます」「ごちそうさま」を自分から言う。
□時と場所に応じて、自分から食事の挨拶をする。
後片付け 小低部 □空の食器を一つずつ運ぶ。
□おぼんに入れて所定の場所に食器を運ぶ。
□後片付けを丁寧に行う。
小高部 □おぼんを一人で持って運ぶ。
□おぼんに入れて所定の場所に食器を運ぶ。
□自分の役割が分かり、丁寧に片付けをする。
中学部 □教師と一緒に片付ける。
□同じ食器同士を重ねて片付ける。
□自分の役割が分かり、手伝う。
□進んで後片付けをする。
高等部 □指示されたら食器を流しに運ぶ。テーブルを拭く。
□所定の場所に食器を片付ける。
□自分から所定の場所に食器を片付ける。
□食器を流しに運び、洗う。
□残飯を捨て、自分から食器を洗い、食器を拭いて後片付けをする。
歯磨き 小低部 □ブラッシングの感覚に慣れる。
□支援を受けながら歯ブラシを持って磨く。
□一人で歯磨きをする。
小高部 □支援を受けながら、歯ブラシを持って磨く。
□教師の見本を見る等して自分で磨く。
□手順表を見る等して、磨き残しがないように意識して磨く。
中学部 □教師と一緒に行う。
□自分で概ね磨く。
□はみがき粉を適量につけて丁寧に磨く。
□時間内に磨く。
高等部 □はみがき粉をつけて磨く。
□歯ブラシを適切に使う。
□毎食後、歯ブラシを適切に使い、一人できれいに磨く(磨き残しなく)。
おやつ 小低部 □いろいろな味・食感に慣れる。
□決められた量を食べる。
小高部 □決められた量を食べる。
□時間を守り、決められた量を食べる。
中学部 □決められた量だけ食べる。
□適量を食べる。
□量や時間を意識して食べる。
高等部 □おやつを要求する。
□決められた時間内に決められた量を食べる。
□量や時間帯に気をつけて食べる。
献立 小低部 □食べ物の写真カードや絵に興味を持つ。
□その日の献立に興味を持つ。
□その日の献立が分かる。
小高部 □献立の写真や絵を見て献立が分かる。
□その日の献立が分かる。
□献立の中から好きな物が分かる。
中学部 □好きなメニューに興味・関心を持つ。
□食事のメニューに興味・関心を持つ。
□自分の食べたものを理解する。
□メニューを見て、赤・黄・緑に分類する。
高等部 □食べられる物と食べられない物が分かる。
□献立を見て好きな物を探す。
□献立表を見て、メニューが分かる。
□バランスの良い献立が分かる。
睡眠 欲求 小低部 □眠くなったら、横になる。
□眠いことを言葉や身ぶりで伝える。
小高部 □眠いことを言葉や身ぶりで伝える。
□眠くなったら自分から寝る準備をする。
中学部 □毎日決められた時間に寝起きする。
□場面に応じて欲求をコントロールする。
高等部 □眠くなると知らせる。
□定時に寝る。
□場面に応じて欲求をコントロールして、自分で準備して寝る。
寝具の整理 小低部 □準備ができるまで待つ。
□教師と一緒に布団の準備・片付けをする。
□手本を見て布団の準備・片付けをする。
小高部 □準備ができるまで待つ。
□手本を見て、布団の準備・片付けをする。
□布団の準備・片付けをする。
中学部 □教師と一緒に、布団やシーツ類をたたむ。
□教師と一緒に寝具を整える。
□言葉掛け等の支援を受けて、寝具をたたむ。
□手本を見ながらたたむ。
高等部 □指示されたら簡単にたたむ。
□布団の上げ下ろしをする。
□ベットメイク(布団たたみ含)をする。清潔な寝具を使う。
就寝の習慣 小低部 □ある程度、決まった時間に寝る。
□促されて決まった時間に寝る。
□決まった時間に寝る。
小高部 □促されて決まった時間に寝る。
□決まった時間に寝る。
□自分から決まった時間に寝る。
中学部 □就寝の準備をする。
□寝巻きを自分で着て、定時に寝る。
□言葉掛け等の支援を受けて就寝の準備をし、定時に寝る。
□次の日の予定を考え、就寝時間を決める。
高等部 □指示されれば、歯を磨き、トイレに行き、寝巻きに着替える。
□一人で寝る前に歯を磨き、トイレに行き、寝巻きに着替える。
□一人で寝る前に歯を磨き、トイレに行き、寝巻きに着替え、翌日の衣服の準備をする。
挨拶 小低部 □「おはようございます」「おやすみなさい」の挨拶に身ぶりで応じる。
□「おはようございます」「おやすみなさい」を言葉や身ぶりで表す。
□「おはようございます」「おやすみなさい」の挨拶をする。
小高部 □「おはようございます」「おやすみなさい」を言葉や身ぶりで表す。
□「おはようございます」「おやすみなさい」の挨拶をする。
□「おはようございます」「おやすみなさい」の挨拶を自分からする。
中学部 □「おやすみなさい」の身振りをする。
□「おやすみなさい」を言う。
□自分から「おやすみなさい」と言う。
□自分からの就寝の意思を伝え、挨拶をする。
高等部 □相手が言えば「おやすみ、おはよう」の挨拶をする(身振り、サイン含)。
□自分から「おやすみ」「おはよう」の挨拶をする。
睡眠状態 小低部 □ぐっすり朝まで眠る。
小高部 □ぐっすり朝まで眠る。
中学部 □熟睡する。
□熟睡して疲れをとる。
高等部 □一人で寝る。
□ぐっすり眠って疲れをとる。
起床 小低部 □支援を受けて、ある程度決まった時間に起きる。
□支援を受けて、決まった時間に起きる。
□決まった時間に起きる。
小高部 □支援を受けて決まった時間に起きる。
□決まった時間に起きる。
□自分から決まった時間に起きる。
中学部 □定時に起きる。
□目覚まし時計等を使って自分から起きる。
□自分から起きる。
高等部 □言葉を掛けると起きる。
□自分で起きる。
□自分で定時に起きる。
□目覚まし等を利用して、一人で定時に起きる。
排泄 欲求 小低部 □失禁したときに不快感を表す。
□尿意や便意を伝えたり、トイレに行ったりする。
□尿意や便意を伝えてトイレに行く。
小高部 □言葉や身ぶり、カード等で尿意や便意を伝える。
□尿意や便意を伝えてトイレに行く。
□休み時間に、一人でトイレに行く。
中学部 □定時排泄をする(成功回数を増やす)。
□自分からトイレに行く。
□伝えてからトイレに行く。
□休憩時間に用を済ませる(体調が悪いときには、支援者に伝えてからトイレに行く)。
高等部 □便意をもよおしたら事前に知らせる(身振り、サイン含)。
□決められた時間内で用を足す。
□周囲の人に伝えて用を足す。
□時と場に応じて一人で用を足す。
□状況、体調に応じて用を足す。
排泄 小低部 □トイレでの定時排泄に応じる。
□トイレでの排泄に慣れる。
□一人で排泄する。
小高部 □トイレでの排泄に慣れる。
□支援を受けながらペーパーで拭く(女子)。
□お尻を出さないで用を足す(男子)。
□トイレットぺーパーを適量使用し、一人で拭き取る(女子)。
□マナーを意識して、一人で排泄する。
中学部 □定時排泄での成功回数を増やす。
□周囲に伝えてトイレに行く(授業中)。
□決められた時間にする。
高等部 □一人でズボンを下ろして行う。
□便器を汚さないで行う。
□汚れた下着や便器は自分で始末する。
□休憩時間や出掛ける前に行う。
排便 小低部 □トイレでの定時排泄に応じる。
□支援を受けながら、ペーパーを取り、拭くことに慣れる。
□一人で排便し、ペーパーで拭く。
小高部 □トイレでの排便に慣れる。
□支援を受けながらペーパーで拭く。
□ペーパーを適量使用し、ある程度一人で拭き取る。
□マナーを意識して、一人で排便する。
中学部 □教師の介助を受け入れる。
□自分である程度拭く。
□自分で排便後の処理をする。
□決められた時間にする。
高等部 □毎日、決まった時間に行う。
□トイレットペーパーで拭き残さない。
□規則正しく排便する。
□休憩時間や出掛ける前に行う。
生理 小低部  
小高部 □ナプキンの使用に慣れる。
□支援を受けながら処理をする。
□教師に声をかけてトイレに行き、ある程度の処理を一人でする。
□下着が汚れたら教師に伝える。
□1人で処理をする。
中学部 □教師と一緒に処理する。
□生理用品の扱い方が分かり、概ね1人でする。
□自分で処理する。
□清潔に気をつけ、自分で処理する。
高等部 □支援があれば処理する。
□一人で処理する。
□周期を知り、自分で正しく処理する。
トイレの使用 小低部 □支援を受けながら使用する。
□教師と一緒に使用する。
□マナーを意識して使用する。
小高部 □支援を受けながら使用する。
□マナーを意識して使用する。
□マナーを意識して清潔に使う。
中学部 □洋・和式どちらでも排泄する。
□使用後は流す。
□汚したら自分で処理する。
□綺麗に使う。
高等部 □使用後は流す。
□便器等を汚さずに使う。
□トイレットペーパーを補充する。
□汚したら自分できれいにする。
手洗い 小低部 □教師と一緒に手を洗う。
□言葉掛けに応じて、手を洗う。
□自分から手を洗う。
小高部 □支援を受けながら手を洗う。
□自分から手を洗う。
□石けんを使って、丁寧に手を洗う。
中学部 □自分から両手に水をつける。
□石けんをつけて自分から手洗いをする。
□石鹸で丁寧に洗い、ハンカチで手を拭く。
高等部 □指示されなくても洗う。洗った後、ハンカチで拭く。
□石鹸を使って洗い、ハンカチで拭く。
着衣 着る 小低部 □提示された衣服に、手や足を入れる。
□言葉掛けや指さしに応じて、衣服を着る。
□前後、表裏を意識して、一人で着る。
小高部 □部分的に支援を受けながら、自分から頭、手足を入れ、衣服を着る。
□一人で衣服を着る。
□ボタンやチャック、スナップの付いた服を一人で着る。
□身だしなみに気をつける。
中学部 □教師の言葉掛けに応じながら衣服を着る。
□襟や裾の始末をする。
□襟や裾等を鏡で確認する。
□季節に合わせた衣服を着る。
高等部 □着方を示せば、自分で衣服を着る。
□指示すれば衣服を出して着る。
□暑さ寒さに応じた服を着る。
□立ったまま衣服を着る。
□チャック、ボタンのついた衣服を着る。
□襟、袖、裾を整える。
□時と場所に応じて衣服を着る。
脱ぐ 小低部 □支援を受けながら、衣服を脱ごうとする。
□言葉掛けや指さしに応じて、衣服を脱ぐ。
□裏返しにならないように脱ぐ。
小高部 □部分的に支援を受けながら、衣服を脱ぐ。
□一人で衣服を脱ぐ。
□裏返しにならないように脱いだり、裏返しを直したりする。
中学部 □教師の言葉掛けに応じながら衣服を脱ぐ。
□順序よく必要な分だけ脱ぐ。
□一枚ずつ、裏返しにならないように脱ぐ。
高等部 □シャツを脱ぐ。パンツを脱ぐ。
□立位で衣服を脱ぐ。
□どんな衣服でも一人で脱ぐ。
衣服の整頓 小低部 □支援を受けながら、脱いだ物をかごに入れる。
□支援を受けながら、衣服をたたむ。
□衣服を一人でたたむ。
小高部 □支援を受けながら、衣服をたたむ。
□一人で裏返しを直して、たたむ。
□工夫してきれいにたたむ。
中学部 □脱いだ衣服を自分のカゴに入れる。
□裏返しを直し、概ねたたむ。
□脱いだものをたたむ。
□脱いだものを一人でたたみ、収納する。
高等部 □脱いだ服をたたみ、決められたところへ持っていく。
□衣服が裏返しになっていたら直す。
□脱いだものをたたみ、決められたところへしまう。
□分類してたたんで収納する。季節ごとにまとめておく。
履物 小低部 □支援を受けながら、靴に足を入れたり、脱いだりする。
□左右を意識して、靴の脱ぎ履きをする。
□一人で立位で脱ぎ履きをする。
小高部 □支援を受けながら、靴の脱ぎ履きをする。
□左右を確認して、一人で靴の脱ぎ履きをする。
□立位で脱ぎ履きをし、靴をそろえる。
中学部 □左右間違わずに履く。
□立位で脱いだり履いたりする。
□かかとをつぶさないで履く。
高等部 □脱いだ履物をそろえる。
□かかとをつぶさずに履く。
□立位で着脱し、踵をつぶさないで履く。
□ひもをきちんと結ぶ。
清潔 入浴 小低部 □体を洗ってもらうことに応じる。
□言葉掛けに応じて体を洗う。
□手の届く範囲を一人で洗う。
小高部 □体を洗ってもらうことに応じ、協力動作をとる。
□言葉掛けに応じて体を洗う。
□工夫して一人で体を洗う。
中学部 □教師と一緒に、嫌がらずに入る。
□概ね体を洗う。
□一人で体を洗う。
高等部 □目の届く部分は一人で洗う。
□少しの支援を受けて体全体を洗う。
□体や髪の洗い方が分り、できるだけ一人で入浴して洗う。
□一人で入浴し、一人で体を洗う。一人で洗髪する。
□毎日入る(シャワーも可)。一人で各部位をきれいに洗う。
洗顔 小低部 □濡れたタオルで顔を拭いてもらうことに応じる。
□濡れたタオルで顔を拭く。
□顔を一人で洗う。
小高部 □洗顔してもらうことに応じ、協力動作を取る。
□濡らしたタオルでまんべんなく顔を拭く。
□一人できれいに顔を洗う。
中学部 □嫌がらずに、きれいにしてもらう。
□概ね顔を洗う。
□一人で顔を洗う。
□衣服を汚さずに、顔だけを洗う。
高等部 □ぬれた手やタオルで顔をなでる。
□支援を受けて洗う。
□少しの支援を受けて一人で洗う。
□洗顔フォーム等を使い、一人で毎朝洗う。
手足 小低部 □手足を洗ってもらうことに応じる。
□支援を受けながら手足を洗う。
□汚れたら一人で洗う。
小高部 □手足を洗ってもらうことに応じ、協力動作を取る。
□手足の汚れに気づき、伝えたり、自分で洗ったりする。
□一人できれいに手足を洗う。
中学部 □嫌がらずに、きれいにしてもらう。
□汚れたら自分で洗う。
□汚れに気づき、きれいにする。
高等部 □一人で大まかに洗う。
□汚れた手足をこすって洗う。
□汚れを意識して丁寧に洗う。
□必要に応じて洗う(入浴、食事、トイレ以外でも)。
つめ 小低部 □爪切りに応じる。
□爪が伸びていることを伝え、切ってもらう。
小高部 □爪を切ってもらうことに応じ、協力動作をとる。
□爪が伸びていることを伝え、切ってもらう。
□一人で爪を切る。
中学部 □嫌がらずに、切ってもらう。
□教師に切ってもらう。
□自分で切る。
□爪の長さを意識して切る。
高等部 □爪を切ってもらう。
□支援を受けて爪を切る。
□支援があれば一人で爪を切る。
□爪が伸びたら自分で切る。
小低部 □ブラシで髪をとかしてもらうことに応じる。
□ブラシを使って髪をとかす。
小高部 □髪をとかしてもらうことに応じ、協力動作をとる。
□言葉掛けに応じて、一人でブラシを使って髪をとかす。
□一人でブラシを使って髪を毛先までとかす。
中学部 □嫌がらずに、髪を整えてもらう。
□ブラシで髪を整える。
□自分で鏡を見て整える。
高等部 □教師と一緒に散髪屋で髪を切る。
□促せば寝ぐせを直す。
□鏡を見て髪をとかす。
□寝ぐせ等を意識し、くしを使い整える。
□毎日自分で整髪する。定期的に床屋や美容院を利用する。
小低部 □鼻を拭いてもらうことに応じる。
□言葉掛けに応じて、ティッシュで鼻汁を拭き取る。
□言葉掛けに応じて、鼻をかむ。
小高部 □言葉掛けに応じて、差し出されたティッシュ等を鼻にあてる。
□言葉掛けに応じて、一人で鼻をかむ。
□一人で鼻をかむ。
中学部 □支援を受けて、鼻を拭いてもらう。
□概ね鼻をかむ。
□一人で鼻をかむ。
□鼻水を感じ、一人で鼻をかむ。
高等部 □鼻水が出たら知らせる。
□一人で鼻を拭く、かむ。
□必要に応じて鼻を拭く、かむ。
小低部 □口を拭いてもらうことに応じる。
□言葉掛けに応じて、口の周りを拭く。
□汚れたら、口の周りを拭く。
小高部 □言葉掛けに応じて、口元にタオル等をあてる。
□言葉掛けに応じて、一人で口の周りを拭く。
□汚れたら、一人で口の周りを拭く。
中学部 □支援を受けて、口の周りを拭いてもらう。
□食事の後、口の周りを拭く。
□鏡を見て、汚れを拭く。
高等部 □指示されたら口を拭く。
□一人で鏡を見て口を拭く。
□一人で口を拭く。
ハンカチ 小低部 □教師と一緒にハンカチを出し入れする。
□言葉掛けに応じて、ハンカチを携帯し、使用する。
□持ち物として必要であることが分かり、携帯する。
小高部 □言葉掛けに応じて、ハンカチを出し入れする。
□ハンカチを携帯し、自分から使用する。
□持ち物として必要であることが分かり、毎日携帯し使用する。
中学部 □言葉掛けで携帯し、手洗い後に拭く。
□いつも持ち歩き、手洗い後に自分から拭く。
□毎日、携帯し手洗い後に使う。
□毎日、洗濯したものを携帯する。
高等部 □ハンカチを携帯する。ハンカチで手を拭く。
□毎日ハンカチを携帯し使う。
□毎日ハンカチを携帯し、使用後に取り替える。
衣服 小低部 □汚れたら教師と一緒に着替える。
□言葉掛けに応じて、着替える。
□言葉掛けに応じて、運動後に衣服を確認し、着替える。
小高部 □汚れたら着替えに応じる。
□教師と一緒に汗や汚れを確認して着替える。
□汗や汚れに気づいて着替える。
中学部 □汚れたら、嫌がらずに着替える。
□言葉掛けで衣服を取り替える。
□汚れたら衣服を取り替える。
□汚れを判断して、衣服を取り替える。
高等部 □汚れたら知らせる。
□汗をかいたり、汚れたりしたら、一人で着替える。
□汗をかいたり、汚れたりしたら交換する。毎日下着を替える。
□状況に応じて、汚れていない服に着替える。
□洗濯したものを着る。
環境 小低部 □教師と一緒にごみをごみ箱に捨てる。
□言葉掛けに応じて、ごみをごみ箱に捨てる。
□言葉掛けに応じて、燃えるごみ、燃えないごみに分けて捨てる。
小高部 □言葉掛けや指さしに応じて、ごみをごみ箱に捨てる。
□言葉掛けに応じて、落ちているごみを拾い、燃えるごみ、燃えないごみに分けて捨てる。
□落ちているごみを自分から拾い、分別して捨てる。
中学部 □教師と一緒に掃除用具を持ち、簡単な掃除をする。
□教師と一緒に簡単な掃除をする。
□簡単な掃除をする。
□場所に応じた掃除をする。
高等部 □指示されたらごみを拾う。
□ごみを所定の場所へ捨てる。
□簡単な掃除をする。
□週に1回程度掃除をする。
□汚れに気づいてこまめに部屋の掃除をする。
安全 火気の扱い 小低部 □教師の指示を聞いて火気に触らない。
□教師と一緒に火気を取り扱う。
□危険なことが分かり、教師と一緒に火気を取り扱う。
小高部 □教師の指示を聞いて火気に近づかない。
□教師と一緒に火気を取り扱う。
□火気の使い方を知り、教師と一緒に取り扱う。
中学部 □教師の言葉掛けを受けて、火気から離れた位置に留まる。
□教師と一緒にガスコンロ等を使う。
□ガスコンロ等を安全に操作する。
□ガスコンロ等を安全に操作し、最終の安全確認をする。
高等部 □勝手に火気に近寄らない。
□教師と一緒に火気を扱う。
□ガスコンロやストーブ等を安全に操作する。
道具(刃物) 小低部 □教師の指示を聞いて道具に触れない。
□教師と一緒に道具を取り扱う。
□危険なことが分かり、教師と一緒に道具を取り扱う。
小高部 □教師の指示を聞いて道具に触れない。
□危険なことが分かり、教師と一緒に道具を取り扱う。
□正しい使い方を知り、教師と一緒に道具を取り扱う。
中学部 □教師の言葉掛けを受けて、危険なものから離れた位置に留まる。
□教師と一緒に道具を使う。
□安全に気をつけて道具を使う。
□使用後は決められた場所に道具を保管する。
高等部 □勝手に刃物に触らない。
□教師と一緒であれば、はさみを使う。
□教師と一緒であれば、安全にはさみを使う。
□教師と一緒であれば、安全にはさみや包丁を使う。
□はさみ、カッター、包丁等の刃物を正しく安全に使う。
水遊び 小低部 □教師と一緒に遊ぶ。
□危険なことが分かり、教師と一緒に遊ぶ。
小高部 □教師の指示を聞いて、一緒に遊ぶ。
□危険なことが分かり、教師と一緒に遊ぶ。
□ルールを守り、安全に気をつけて遊ぶ。
中学部 □教師と一緒にプール等で活動する。
□安全に気をつけて遊ぶ。
□天候や気温を意識して遊ぶ。
高等部 □勝手に水遊びをしない。
□教師と一緒に水遊びをする。
□安全に気をつけて水遊びをする。
機械操作 小低部 □教師の指示を聞いて機械に触れない。
□教師と一緒に取り扱う。
□危険なことが分かり、教師と一緒に正しく取り扱う。
小高部 □教師の指示を聞いて機械に触れない。
□危険なことが分かり、教師と一緒に取り扱う。
□正しい使い方を知り、教師と一緒に取り扱う。
中学部 □教師と一緒に、けがをしないよう気をつけて操作する。
□教師と一緒に気をつけて使う。
□けがをしないように気をつけて操作する。
□手順を守って操作する。
高等部 □勝手に機械に近寄らない。
□勝手に機械にさわらない。
□操作の分らない機械には触れない。
□教師と一緒に機械を扱う。
□安全に機械の操作をする。
車(交通安全) 小低部 □教師と手をつないで歩く。
□教師と一緒に歩く。
□道路の端を歩く。
小高部 □教師の手を離さないで歩く。
□教師と一緒に車に気をつけて歩く。
□車の走行を確認しながら、信号や白線等のルールを守って歩く。
中学部 □教師のそばから離れないで道路を歩く(手をつなぐ、腕をつかむ等)。
□教師と一緒に安全に道路を歩く。
□交通ルールが分かり、安全に通行する。
□ルールを守り、安全を意識して歩行する。
高等部 □道路へ急に飛び出さない。
□道路の端を歩く。
□ルールを守って歩行する。
□車に気をつけて歩行する。
□交通ルールを守り、安全に歩行したり自転車に乗ったりする。
天災(非常事態) 小低部 □教師と一緒に行動する。
□教師の指示を聞いて、一緒に避難する。
□危険なことを知り、教師の指示を聞いて、一緒に避難する。
小高部 □教師と一緒に避難する。
□教師の指示を聞いて、一緒に避難する。
□危険なことを知り、教師の指示を聞いて避難する。
中学部 □教師の指示に従い、歩いて一緒に避難する。
□指示に従って、落ち着いて避難する。
□避難指示を聞き、安全に避難する。
高等部 □指示に従って行動する。
□指示に従って、落ち着いて行動する。
□教師と一緒に避難する。
□避難場所が分り、落ち着いて避難する。必要に応じて連絡する。


 ■育てたい力段階表(意欲) 
目標 項目 下位項目 学部 学習内容
意欲 お金 区別 小低部 □見本を見て、1円、5円、10円等、1つの同じ硬貨の区別をする。
□硬貨の種類が分かり、区別をする。
小高部 □硬貨のマッチングをする。
□見本を見て提示された金額と同等の硬貨を出す。
□見本を見て、金種を分ける。
□硬貨の区別をする。
中学部 □すべての硬貨・紙幣の種類が分かる。
□すべての硬貨・紙幣の種類が分かり、区別する。
高等部 □大きさ、色で分類する。マッチングをする。
□お金にはいろいろな区別があることが分かる(穴の有無)。
□硬貨・紙幣の種類が分かり、正しく区別する。
価値 小低部 □お金が大切なものということが分かる。
□10円、50円、100円の価値の大きさが分かる。
小高部 □お金が大切なものであることが分かる。
□物を買うにはお金が必要であることが分かる。
□硬貨の価値の大きさが分かる。
中学部 □硬貨・紙幣の大小が分かる。
□おおよその金銭的価値が分かる。
高等部 □お金で何かを買えるということが分かる。
□お金が大切なものであることが分かる。
□硬貨・紙幣の大小関係が分かる。
□金種ごとの価値が分かる。
買い物 小低部 □教師と一緒にほしいものをレジに持って行く。
□教師と一緒に品物とお金を交換する。
□自動販売機を利用する。
小高部 □教師と一緒にお金を手渡す。
□渡された硬貨を使い、1人で品物とお金を交換する。
□自動販売機を利用する。
中学部 □お金で買い物ができることが分かる。
□頼まれたものを正確に買う。
□欲しい物を買う。
高等部 □お金を渡して商品を受け取る。
□物を買うにはお金が必要であることが分かる。
□提示された金額を硬貨で支払う。
□簡単なおつりのある買い物をする。
□身の回りの必要な物を買う。
こづかい帳 小低部 □支援を受けて、買った物の絵等を紙に貼って記録する。
□教師と一緒に残ったお金を確認する。
小高部 □支援を受けて、買った物の領収書等を紙に貼って記録する。
□教師と一緒にこづかい帳の記帳をする。
中学部 □買った物を記録して、残りがどのくらいあるのかが分かる。
高等部 □こづかい帳にレシートを貼ることが分かる。
□領収証や例示を見ながら、金額や品名をこづかい帳に記入する。
□収入、支出、残高の意味が分かる。
□こづかい帳を活用し、計画的にお金を使う。
計算 小低部 □支援を受けて、1対1対応をしながら、決められた枠に硬貨を入れる。
□10円硬貨が、何枚で何円になるかが分かる。
小高部 □支援を受けて硬貨を10くらいまでかぞえる。
□1円、10円、100円硬貨を合わせた計算をする。
中学部 □硬貨を組み合わせてお金を出す。
□千円までの計算をする。
高等部 □硬貨の枚数を、支援を受けながら数える。
□提示された金額を電卓で表示する。
□硬貨、紙幣(千円札)を含めた加減の計算をする。
□硬貨と紙幣の加減をする。
預金 小低部 □硬貨を貯金箱に入れる。
□貯金箱でお金を貯める。
小高部 □欲しい物のためにお金を貯めることが分かる。
□預貯金が必要であることが分かる。
中学部 □貯金箱にお金を貯めることが分かる。
□お小遣いを貯金箱に入れてお金を貯める。
高等部 □銀行や郵便局の名称が分かる。
□貯金や預金が必要なことが分かる。
□貯金や預金をし、計画的にお金を使う。
家計 小低部 □お手伝いをすることで、ごほうび(駄賃)がもらえることが分かる。
□自分が使っているものや食べているものは、おうちの人がお金を出して買っていることが分かる。
小高部 □手持ちのお金で何が買えて、何が買えないのかが分かる。
□生活にはお金が必要であることが分かる。
中学部 □生活にはお金が必要であることがだいたい分かる。
□生活にはお金が必要なことが分かる。
高等部 □働くことによってお金を得られることが分かる。
□給料の意味が分かる。
□生活にお金が必要なことが分かる。
□食費や光熱費等生活に必要なお金がだいたい分かる。
保健 体の調子 小低部 □調子が悪いときは、声や表情等で意思表示する。
□痛い箇所を伝える。
□体の調子が悪いとき、教師と保健室に行く。
小高部 □調子が悪いときは、声や表情等で意思表示する。
□調子が悪いときは、言葉で意思表示をする。
□体の調子が悪いとき、教師に不調を訴え保健室に行く。
中学部 □具合が悪い時、だれかに伝える。
□体調が悪い時、だれかに伝えて保健室に行く。
□体の症状を教師に正確に伝えて、一人で保健室に行く。
高等部 □体の調子が悪いとき、何らかの意思表示をする。
□問いかけに対し、自分の体調を答える。
□体調が悪いとき、誰かに伝えて保健室に行く。
□体の調子が悪いとき、一人で病院に行く。
傷の手当て 小低部 □けがをしたときは、声や表情等で意思表示する。
□いやがらないで傷を教師に見せる。
□けがをしたとき、教師と保健室に行く。
小高部 □けがをしたときは、声や表情等で意思表示する
□けがをした時、保健室へ行き患部を伝える。
□けがをしたとき、保健室で手当てを受ける。
中学部 □傷口をいじらない。
□けがをした時、だれかに伝える。
□けがをした時、だれかに伝えて手当を受ける。
高等部 □けがをしたとき、だれかと保健室へ行く。
□けがをしたとき、部位を示し伝える。
□けがをしたとき、保健室で手当てを受ける。
□簡単なけがの場合、自分で手当てをする。
診察 小低部 □教師と一緒に診察を受ける。
□付き添っていれば、健康診断を受ける。
小高部 □教師と一緒に静かに診察を受ける。
□付き添っていれば、健康診断を受ける。
中学部 □静かに診察を受ける。
□教師と一緒に病院に行き、静かに診察を受ける。
□教師と一緒に病院に行き、症状をある程度説明する。
高等部 □学校での健診を受ける。
□付き添っていれば、学校での健康診断や診察を受ける。
□付き添っていれば、病院で診察を受ける。
□病院で自分で病状を説明し、診察を受ける。
予防 小低部 □教師と一緒に手洗い、うがいをする。
□外から帰ったら、手洗い・うがいをする。
小高部 □促されて手洗い・うがいをする(水を飲む)。
□病気の治療に医薬品が必要なことが分かる。
□促されて手洗い・うがいをする。
□外から帰ったら、手洗い・うがいをする。
中学部 □教師と一緒に手洗いをする。
□外から帰った時に手洗い・うがいをし、食事の前にせっけんで手を洗う。
□話を聞いて、病気やけがの予防に気をつける。
□普段から病気やけがの予防に気をつける。
高等部 □外から帰ったときや食事前等に手洗い・うがいをする。
□ふだんから病気やけがの予防に気をつける。
□病気やけがの予防について、気をつける。
栄養 小低部 □朝、昼、晩、食事をとる。
□好き嫌いなく食べる。
小高部 □朝、昼、晩、食事をとる。
□出されたものは、何でも食べようとする。
□好き嫌いをせず、何でもよく食べる。
中学部 □朝、昼、晩、食事をとる。
□出された物は残さず食べる。
□出された物は残さず、なんでもよく食べる。
□好き嫌いなく食べる。
□体に必要な栄養分類が分かる。
高等部 □出された物は残さず、なんでもよく食べる。
□3度の食事を規則正しくとる。
□栄養を考えた食事をとる。
休養 小低部 □疲れたらあまり動かないようにする。
□決められた時刻に寝る。
□規則正しく睡眠をとる。
小高部 □疲れたらあまり動かないようにする。
□疲れた時に意思表示する。
□規則正しく睡眠をとる。
中学部 □ベッドが休む場所と分かる。
□病気の時は静かに寝る。
□疲れた時は早く寝る。
□疲れたときは適度に休養をとる。
高等部 □眠いときに寝る。
□疲れたときは早く寝る。
□疲れたときは適度に休養をとる。
環境 小低部 □言葉掛けを受けて、電気をつけたり消したりする。
□照明をつけたり、消したりする。
小高部 □暑かったら衣類を脱ぐ。
□電気をつけたり消したりする状況が分かる。
□環境の不具合を教師に知らせる。
中学部 □寒い時は自分から暖房のそばにいく。
□言葉掛けを受けて、電気を付けたり、窓の開閉をしたりする。
□自分で窓の開閉をしたり、電気を付けたり消したりする。
□照明や室温の調整をする。
高等部 □自分で電気をつけたり消したりする。
□照明、室温の調節をする。
□部屋の換気や採光に注意する。
こよみ 小低部 □1〜12までの数をマッチングする。
□自分の生年月日が分かる。
小高部 □1〜12までの数をマッチングする。
□自分の生年月日が分かる。
中学部 □いま平成何年かが分かる。
□年号や西暦が分かる。
高等部 □自分の生年月日が分かる。
□いま平成何年かが分かる。
□年号や西暦が分かる。
月日 小低部 □支援を受けて、日付カードを貼る。
□今日は何月何日かが分かる。
小高部 □支援を受けて、日付カードを貼る。
□カレンダーを見て月日を言う。
中学部 □予定表を見て、月日を言う。
□暦を見て月日を言う。
□暦を利用する。
高等部 □教えられると何月何日かを知る。
□暦を見て、今日が何月何日か分かる。
□暦を理解し、利用する。
小低部 □支援を受けて、曜日カードを貼る。
□今日は何曜日かが分かる。
小高部 □支援を受けて、曜日カードを貼る。
□今週の意味が分かる。
中学部 □日めくりカレンダーをめくる。
□予定表を見て、今日が何曜日かが分かる。
□きのう、きょう、あすの曜日が分かる。
□先週、今週、来週の意味が分かる。
高等部 □今日が何曜日か分かる。
□1週間の曜日が分かる。
□先週、今週、来週の意味が分かる。
休日 小低部 □支援を受けて、学校が休みであることが分かる。
□休日とそうでない日の区別をする。
小高部 □休日とそうでない日の区別をする。
□祝祭日があることが分かる。
中学部 □日曜日は学校や施設が休みであることが分かる。
□休日とそうでない日の区別をする。
□祝日を理解する。
高等部 □休日とそうでない日の区別をする。
□祝祭日があることが分かる。
□休日の意味を知り、有効に過ごす。
四季 小低部 □季節毎の行事に興味をもつ。
□主要な年中行事があることを知る。
□雪遊びや水泳の季節が分かる。
小高部 □季節毎の行事に興味をもつ。
□主要な年中行事があることを知る。
□春夏秋冬があることが分かる。
中学部 □1年には四季があることが分かる。
□1年を4つの季節に分ける。
高等部 □1年には四季があることが分かる。
□自分の好きな季節を言う。
□四季の変化をだいたい理解する。
□四季の違いをだいたい理解する。
天気 準備 小低部 □促されて寒いときに防寒具を着たり、日差しよけの帽子をかぶったりする。
□指示を受けて、長靴やカッパを身につける。
□外を見れば今日の天気が分かる。
小高部 □促されて寒いときに防寒具を着たり、日差しよけの帽子をかぶったりする。
□外を見れば今日の天気が分かる。
□雨が降っていれば雨具が必要なことが分かる。
□自分で傘をさす。
中学部 □雨が降ったら傘をさして歩く。
□雨が降りそうな天気の時には、傘を持っていく。
□天候に対応した道具を準備する。
高等部 □外を見れば、今日の天気が分かる。
□雨が降っていれば、傘をさす。
□雨が降りそうな天気の時には、傘を持っていく。
予報 小低部 □支援を受けて、天気のシールを貼る。
□明日の天気を教師に聞いて知る。
小高部 □教師に聞いて天気予報を知る。
□天気予報を興味を持ってみる。
中学部 □予定表等を見て、今日の天気が分かる。
□教師から聞いて情報を得る。
高等部 □教師に聞いて天気予報を知る。
□テレビを見て、天気予報を知る。
□様々なメディアで天気予報を知り、行動の予定をたてる。
温度 小低部 □暑い、寒いが分かる。
□指示を受けて、衣服を着たり脱いだりする。
小高部 □暑い、寒いが分かる。
□温度に関心をもつ。
中学部 □暑い、寒いが分かる。
□暑い寒いが分かり、衣服の調節をする。
□天候や気温に応じて衣服の調節をする。
高等部 □暑い寒いが分かる。
□暑い寒いが分かり、衣服の調節をする。
□気温に応じて衣服を調節する。
交通 歩行 小低部 □教師と手をつないで歩く。
□教師と一緒に道路の端を歩く。
□みんなと一緒に歩く。
小高部 □教師や友達と一緒に歩く。
□そばに教師がいると集団での歩行をする。
□歩道を歩く。
中学部 □教師と一緒に歩道を歩く。
□安全に留意して歩行する。
□安全に歩行する。
高等部 □いつも通っている道であれば、人と一緒に歩く。
□集団での歩行をする。
□安全に留意しながら、正しく歩行する。
□安全を確認し、歩行する。
□安全に歩行する。
横断 小低部 □教師と手をつないで歩く。
□教師と一緒に横断する。
□教師と一緒に信号のある道路を渡る。
小高部 □教師や友達と一緒に歩く。
□教師と一緒に道路を横断する。
□教師と一緒に道路を横断する。
中学部 □教師と一緒に横断歩道を渡る。
□教師と一緒に安全に横断する。
□左右を確認して横断する。
□信号のある道路を安全に横断する。
高等部 □教師と一緒であれば、正しく横断する。
□通り慣れた道であれば、一人で横断する。
□信号のある道路を安全に横断する。
□どんな道路でも安全に横断する。
道路標示 小低部 □教師の指さしで信号を見る。
□教師と一緒に信号を確認して横断歩道を渡る。
□赤、青、黄の信号が分かる。
小高部 □教師の指さしで信号を見る。
□信号の色が分かり、教師と一緒に渡る。
□信号と横断歩道が分かる。
中学部 □信号が分かる。
□信号、横断歩道が分かる。
□信号、横断歩道、「止まれ」の標識が分かる。
高等部 □信号が分かる。
□横断歩道が分かる。 
□信号、横断歩道、「止まれ」の標識が分かる。
□道路標示がだいたい分かり守る。
交通機関の利用 小低部 □教師と一緒にバスや電車に乗る。
□教師と一緒に交通機関を利用する。
小高部 □教師と一緒にバスや電車に乗る。
□教師と一緒に交通機関を利用する。
中学部 □教師と一緒にバスや電車に乗る。
□利用することが分かり、教師と一緒に乗車する。
□教師と一緒にバスや電車を利用する。
□一人で公共の交通機関を利用する。
高等部 □人と一緒であれば、正しく利用する。
□教師が付き添えば、バスや電車に乗る。
□通い慣れた交通機関であれば、一人で利用する。
□練習すると決まったバスや電車での通学をする。
□一人で公共の交通機関を利用する。
自転車 小低部 □室内で三輪車等に乗って遊ぶ。
□補助輪の付いた自転車に乗る。
小高部 □教師の見ているところで、自転車に乗る。
中学部 □補助輪の付いた自転車に乗る。
□自転車に乗る。
□安全に自転車に乗る。
高等部 □補助輪の付いた自転車に乗る。
□自転車に乗る。
□交通ルールを守り、安全に自転車に乗る。
時刻表の利用 小低部 □教師と一緒に発車時刻まで待つ。
□スクールバスの発車時刻が分かる。
小高部 □教師と一緒に発車時刻まで待つ。
□バスや電車には発車時刻があることが分かる。
中学部 □教師と一緒に時刻表を確認する。
□自分が利用する路線の時刻表を見てバスや電車を利用する。
高等部 □いつも利用しているバスの発車時間が分かる。
□時刻表があることが分かる。
□時刻表を見て、バスや電車を利用する。
地理感 小低部 □一人で保健室や体育館に移動する。
□近所のお店等目印になる場所が分かる。
小高部 □校外で教師と一緒に行動する。
□近所のお店等目印になる場所が分かる。
中学部 □よく行く場所(家・施設等)が分かる。
□近所を迷わずに歩く。
□一人で近所に遊びに行く。
高等部 □一人で近所に遊びに行く。
□生活圏内であれば、一人で移動する。
電話 受信 小低部 □ベルが鳴ったとき、誰かに知らせる。
小高部 □ベルが鳴ったとき、誰かに知らせる。
中学部 □ベルが鳴ったとき、誰かに知らせる。
□ベルが鳴ったとき、受話器を自分でとる。
□受話器をとって名前を名乗る。
高等部 □ベルが鳴ったとき、誰かに知らせる。
□名前を名乗る。
応答 小低部 □受話器をとって教師にかわる。
小高部 □受話器をとって教師にかわる。
□簡単な問いに「はい」「いいえ」等で応える。
中学部 □「もしもし」を言う。
□用件を聞く。
高等部 □「もしもし」を言う。
□自分の名前を名乗る。
□相手の名前と用件を聞く。
□名前を名乗り、応答し、取り次いだり、簡単な用件を伝達したりする。
送信 小低部 □0〜9までの数字のマッチングをする。□自分の家で、電話番号の紙を見ながら電話をかける。
小高部 □0〜9までの数字のマッチングをする。□自分の家で、電話番号の紙を見ながら電話をかける。
中学部 □自宅に電話をかける。
高等部 □電話番号の紙を見ながらボタンを押す。
□自分の家、学校、職場に電話をかける。
□一人でどこへでも電話をかける。
扱い 小低部 □教師に指示された部分のボタンを押す。
□番号を言えば、正しくボタンを押す。
小高部 □教師と一緒に使う。
□教師に指示された部分のボタンを押す。
□電話のかけ方が分かる。
中学部 □番号通りにボタンを押す。
□携帯電話を使用し、通話をする。
高等部 □受話器を正しく握る。
□番号を言えば、正しくボタンを押す。
□ベルが鳴っていれば、自分でとる。
□電話のかけ方が分かる。
□携帯電話で通話やメールをする。
会話 小低部 □向かい合った教師との対話で、簡単な問いに答えたり要求を伝えたりする。
□身近な人と話す。
小高部 □身近な教師と簡単なやりとりをする(声を出す)。
□電話で簡単な問いに「はい」「いいえ」等で応える。
□知っている人と電話で話す。
中学部 □親と電話で話す。
□誰とでも電話で話す。
高等部 □受話器を握り声を出す。
□知っている人と電話で話す。
□誰とでも電話で話す。
公衆電話 小低部 □公衆電話も電話の一種であることが分かる。
□お金やカードが必要なことが分かる。
小高部 □教師と一緒に使う。
□公衆電話も電話の一種であることが分かる。
□お金やカードが必要なことが分かる。
中学部 □お金を入れてかける。
□お金やカードを使って公衆電話を使う。
高等部 □教師と一緒に使う。
□身近な公衆電話の場所が分かる。
□お金やカードが必要であることが分かる。
□公衆電話を利用する。
緊急電話 小低部 □110番が分かる。
小高部 □110番と119番が分かる。
中学部 □緊急電話の番号(110番、119番等)が分かる。
□緊急時に一人で電話をかける。
高等部 □困ったときに周囲の人に伝えて、電話をしてもらう。
□110番や119番が分かる。
□緊急時に一人で電話をかける。
携帯電話 小低部 □電話が鳴ったとき、教師に電話を持って行く。
小高部 □教師と一緒に使う。
□電話が鳴ったとき、教師に電話を持って行く。
中学部 □用件を伝える時だけ使用する。
高等部 □特定の相手だけに電話をかける。
□携帯電話を活用する。
調理 献立 小低部 □食べ物の写真に関心をもつ。
□写真や絵カードで示された給食の献立がいくつかが分かり、指をさす。
□献立の写真や絵カード、実物を見て、メニューの名前を言う。
小高部 □好きな献立の写真が分かる。
□絵カードや写真、言葉等で献立名が分かる。
□献立の写真や実物を見て、何(材料)が入っているか言う。
中学部 □献立が分かる。
□自分の食べたい献立名を伝える。
□献立に必要な材料がいくつか言える。
高等部 □自分の食べたい献立名が分かる。
□献立に必要な材料をいくつか言う。
□自分の食べたい献立名が分かる。
□一人で献立を考える。
買い物 小低部 □教師と一緒に、写真カードと同じ食材をかごに入れる。
□教師と一緒に写真カード等のツールを使って買い物をする。
□教師と一緒に買い物をする。
小高部 □教師が提示したカードと同じ食材を選ぶ。
□写真カードや絵カードを見ながら、陳列棚の商品を持ってくる。
□教師と一緒に調理に必要な買い物をする。
中学部 □教師と一緒に買い物に行く。
□教師と一緒に必要な買い物をする。
□一人で調理に必要な買い物をする。
高等部 □商品のマッチングをする。
□教師と一緒に調理に必要な買い物をする。
□特定の場所で、決まったものを買う。
□親と一緒に、調理に必要な買い物をする。
□献立をもとに、調理に必要な買い物をする。
器具の扱い 小低部 □教師と一緒に簡単な器具を使う。
□支援を受けながら、ボウルに材料を入れたり器具でまぜたりする。
□教師と一緒にいろいろな器具を使って調理をする。
小高部 □教師の言葉掛けや少ない支援で、簡単な器具を使う。
□調理に応じた器具の名前が分かり、調理をする(使い慣れた物について)。
□調理に必要な器具の名前をいくつか知っている。
中学部 □教師と一緒に器具を扱う。
□教師と一緒に器具を安全に扱う。
高等部 □調理に必要な器具の名前をいくつか知る。
□調理に必要な器具の名前をほぼ知っている。
□確認しながら、いろいろな器具をなんとか使う。
□調理に必要な器具の正しい扱い方が分かる。
料理 小低部 □支援を受けながら、材料を混ぜたり入れたりする。
□ピーラー等で皮むき等をする。
□教師と一緒に2〜3つの工程でできるような簡単な調理をする。
小高部 □ボウルに材料を入れたり、混ぜたりする。
□教師と一緒に電子レンジで温める。
□教師と一緒にご飯を炊く。
□教師と一緒に簡単な料理をする。
中学部 □教師と一緒に簡単な材料を混ぜる。
□支援を受けて簡単な材料を混ぜる。
□支援を受けて簡単な料理を一人でする。
□簡単な料理を一人でする。
高等部 □指示を受けて、材料を混ぜる等の活動をする。
□教師と一緒にガスや包丁を使う。
□簡単な調理器具(炊飯器、電子レンジ)を使い、レトルト食品を調理する。
□簡単な料理が一人でする。
配膳 小低部 □教師と一緒に自分のコップや皿をテーブルに置く。
□支援を受けながら牛乳やスプーンを一人に1個ずつわたす。
□みんなの席に箸を置く。
小高部 □教師と一緒にコップや皿を配る。
□教師と一緒に配膳する。
□サンプルを見ながら、一人前の配膳する。
中学部 □トレイに箸やスプーンを置く。
□みんなにご飯をよそい、配る。
□料理を食卓テーブルに運んだり配ったりする。
高等部 □牛乳やデザートを全員の机に配る。
□みんなのテーブルに、箸、茶碗等を置く。
□みんなにおかずを分けて配る。
□みんなにごはんをよそい配る。
□一人前の配膳を正しく整える。
後片付け 小低部 □自分の器を、教師と一緒に一つずつ流しへ持って行く。
□トレイに1〜2枚程度のお皿を乗せ、落とさないように運び、所定の場所 に返す。
□自分の食器は自分で流しに持って行く。
小高部 □自分で食べた食器は、自分で流しに持って行く。
□自分の食器を所定の位置に持って行く。
□食器を洗剤をつけて洗い、かごへ入れる。
中学部 □教師と一緒に食器を片付ける。
□空の食器がのったトレイを、流しに持って行く。
□洗い物を手伝う。
□食器に洗剤を付けて洗う。
高等部 □流しに持って行き、食器の大きさを分類する。
□自分の食べ残しは、自分で処理する。
□食器や器具を洗剤をつけて洗い、もとのところへ戻す。
□食器を洗って片付けたり、残飯を処理したりする。
外食 小低部 □レストラン等、慣れない環境で食事をする。
□教師と一緒に静かに食事が運ばれてくるのを待ったり、食事をしたりする。
□メニューを見て自分の食べたいものを選ぶ。
小高部 □レストラン等で食べたいものを選ぶ。
□メニューの中から自分の食べたいものを選択し、食事をする。
□メニューを見て、自分の食べたいものを注文する。
中学部 □レストラン等で、教師と一緒に食事をする。
□2つの選択肢から、食べたいものを選ぶ。
□メニューを見て食べたいものを注文する。
□メニューから選んで店員に注文する。
高等部 □教師と一緒に外食をする。
□メニューを見て自分の食べたいものが分かる。
□メニューを見て、自分の食べたいものを選ぶ。
□教師と一緒なら外食をする。
□1人で外食をする。
時計 1日 小低部 □1日のだいたいの流れ(朝起きて、学校に行き、夕方帰る)が分かる。
□朝、昼、夜が分かる。
小高部 □1日のだいたいの流れが分かり、それに見合った行動をとろうとする。
□1日には午前と午後があることが分かる。
中学部 □1日の生活が時刻で分かる。
□1日の生活を時刻で説明する。
高等部 □朝昼夜が分かる。
□1日の流れが分かり生活する。
□1日の生活を時刻で説明する。
□1日の行動予定を立て実行する。
時刻 小低部 □1〜12までの数字のマッチングをする。
□何時か分かる。
小高部 □教師と一緒に時計を見て、だいたいの活動時刻を知る(3時のおやつ、9 時には寝る等)
□何時や何時半が分かる。
中学部 □何時何分が読める。
□アナログ時計の何時何分を読む。
高等部 □今何時かを読む。
□アナログ時計で何時何分を読む。
□アナログ時計でもデジタル時計でも何時何分を読む。
扱い 小低部 □大きなスイッチのついた目覚まし時計のアラームをとめる。
小高部 □目覚まし時計のスイッチを操作する(アラームのオン・オフ) 。
中学部 □教師と一緒に目覚まし時計をセットする。
□1人で目覚ましをセットする。
高等部 □腕時計を自分ではめたり、外したりする。
□目覚まし時計の簡単な操作をする。
□時計が止まったら電池を交換する。
□時計の調整や電池交換をする。
美化 掃除 小低部 □教師と一緒に遊んだものを片付ける
□教師の指示に応じて机を拭く。
□1人で机を拭く。
小高部 □教師と一緒にテーブルを拭く。
□教師の言葉掛けで遊んだものを片付ける。
□ゴミを拾ってゴミ箱に捨てる。
□掃除機を使う。
中学部 □教師と一緒に机等を拭く。
□自在箒で大き目のごみを集める。
□ほうきを使って掃除をする。
□掃除機を使う。
高等部 □落ちているごみをごみ箱に入れる。
□掃除機を使う。
□自分のまわりを掃除する。
□汚れを見つけて掃除する。
装飾 小低部 □作品を作り、教師と一緒に飾ったり観たりする。
□部屋にある草花に水をやる。
小高部 □教師と一緒に花等を飾る。
□教師と一緒に部屋に草花等を飾る。
中学部 □部屋にある草花に水をやる。
□キャラクター等のポスターを部屋に飾る。
高等部 □部屋にある草花に水をあげる。
□掲示物の張り替えをする。
□自分の部屋は自分で飾る。
余暇 飼育・栽培 小低部 □教師と一緒に植物にじょうろ等で水をかける。
□教師と一緒に生き物や草花の世話をする。
小高部 □教師の言葉掛けで水やりをする。
□植物にじょうろで水をかける。
□興味をもって、教師と一緒に生き物や草花の世話をする。
中学部 □支援を受けて、畑に水をかける。
□自分で植えた草花の世話をする。
□生き物(ペット)等にえさを与える。
高等部 □教師と一緒に生き物の世話をする。
□決められた内容や時間があれば、鳥等の生き物の世話をする。
□草花が大きくなることに関心をもつ。
□責任をもって動植物の世話や管理をする。
趣味 小低部 □教師と一緒に好きなもので遊ぶ。
□好きなDVDや音楽を落ち着いて鑑賞する。
□一人でゲームを楽しむ。
小高部 □一人で好きなもので遊ぶ。
□TVやビデオを鑑賞する。
□教師と一緒にパソコンでインターネットを使う。
中学部 □TVやDVDを鑑賞する。
□CDを聴いたり、好きなテレビ番組を鑑賞する。
□好きなことをして休日を過ごす。
□(安全に)通信ゲームをする。
高等部 □音楽、DVD、テレビ、散歩等をする。
□休みの日にテレビ、ビデオ、インターネットを楽しむ。
□読書や音楽鑑賞等、一人で楽しむ趣味をもつ。
□趣味をもって生活をする。
交流 小低部 □教師が設定したふれあい遊び等の場面で友達と手をつなぐ。
□友達と学校で遊ぶ。
□レスパイト先で利用者と場を共有する。
小高部 □教師(教師以外でも)を介して友達とやりとりをする。
□レスパイト先で利用者と場を共有する。
□教師が一緒なら障害のない子どもと交流をする。
中学部 □教師や友達と学校で遊ぶ。
□友達と学校で遊ぶ。
□友達と校外で会ったり遊んだりする。
高等部 □教師が促せば友達といる。
□友達と学校や施設で遊ぶ。
□学校の友達と校外で交流する。
□近所の友達と交流する。
時間の区別 小低部 □言葉掛けやタイマーで活動の終わりが分かる。
□教師からの支援を受け入れて、遊びを終える。
□タイマーが鳴ると遊びをやめて学習の準備をする。
小高部 □タイマーが鳴ったら次の活動に移る
□休み時間と学習時間の区別をする。
中学部 □言葉掛けを受けて教師と一緒に時間を区別して過ごす。
□約束時間を守って行動する。
□決められた時間で活動する。
高等部 □教師が促せば、時間を区別して過ごす。
□休み時間と学習時間の区別をする。
□約束の時間を守って行動する。
□余暇の時間を有効に使う。
数量 分類 小低部 □2〜3種類のもの(形や色)を弁別する。
□手がかりを見て同じ色や形の分類をする。
□形や色、大きさで分類する。
小高部 □3〜5種類のもの(形や色)を弁別する。
□提示された物と同じ色や形の物を選ぶ。
□左右・遠近等が分かり、区別する。
中学部 □自分の写真カードのついている物を見分ける。
□形や色等で分類する。
□長短、軽重、左右、遠近の区別をする。
高等部 □限られたものであれば、探したり名前を聞いて触れる。
□形や色の同じ物を選ぶ。
□長短、軽重、左右の区別をする。
□物を比較し正確に分類する。
小低部 □10個程度の物を1対1対応させる。
□1〜10までの数唱をする。
□百までの数を数えたり、書いたりする。
小高部 □1対1の対応をする。
□1〜10までの数唱をする。
□生活の中で必要な数を数えたり、読んだり、書いたりする。
中学部 □1から10まで数唱する。
□100までの事象を数える。
□生活の中で必要な数を数えたり、読んだり、書いたりする。
高等部 □1から10まで数唱する。
□身近にある具体物を教える。
□100までの数を数えたり、書いたりする。
□生活の中で必要な数を数えたり、読んだり、書いたりする。
計算 小低部 □数字(1〜3)を見て、物と対応させる。
□10までのたし算、ひき算をする。
小高部 □数字(1〜5)を見て、物と対応させる。
□電卓を使用して、簡単な計算をする。
中学部 □多い、少ないが分かる。
□加法や減法の計算をする。
□電卓を利用して計算する。
高等部 □多い、少ないが分かる。
□10までの加法減法をする。
□生活の中で必要な数の計算をする。
目測 小低部 □極端に差のある物(好きな飲み物)を提示された時、多い方を選ぶ。
□大きい、小さいを目測で測る。
小高部 □多い方を目測で見分ける。
□自分の好き嫌いで、食べ物の量を選ぶ。
□生活の中で必要な分類や分割を目測する。
中学部 □大きい、小さいを目測で見分ける。
□生活の中で必要な分類を目測で手早くする。
□場所に対するおおよその距離が分かる。
高等部 □大きい小さいを目測で見分ける。
□大きい、小さい、重い、軽いを目測で見分ける。
□生活の中で必要な分類や分割を目測する。
□場所に対するおおよその距離が分かる。
測定 小低部 □ものさしを使って線を引く。
小高部 □30pものさしを使って、30pを計る。
中学部 □測定器具を使って重さや長さを計る。
□測定器具を使って読み取る。
高等部 □ものさしを使って線を引く。
□ものさしでcmの単位まで測る。計りでgの単位まで測る。
□生活の中で必要な測定をする。
図形 小低部 □○△□の型はめをする。
□手がかりを見て、○△□の形の弁別をする。
□○△□の形が分かる。
小高部 □型はめパズルをする。
□○□△の形が分かる。
□○□△の形を書く。
中学部 □○△□の形が分かる。
□正方形、長方形、正三角形が分かる。
□直角、垂直が分かる。
高等部 □○□△の型はめをする。
□○□△の形が分かる。
□見本を見て、○△□の形を書く。
□正方形、長方形、正三角形の形が分かる。
□様々な形を書く。
生活 小低部 □ごほうびシールを表に貼る。
□できた、できないを○×で表す。
小高部 □シールがたまると、ごほうびがもらえることが分かる。
□簡単な生活の処理を○×等の表で表す。
中学部 □簡単な生活の処理を○×等の表で表す。
□折れ線グラフを読み取る。
高等部 □簡単な生活の処理を、教師が○×で表すと分かる。
□簡単な生活の処理を○×等の表で表す。
□簡単な棒グラフや折れ線グラフを読んだり書いたりする。
□簡単なグラフや図表を読む。
ことば 聞く 小低部 □自分の名前を呼ばれると分かる。
□話している教師の方に視線を向ける。
□簡単な指示や説明を聞いて、できるだけその通りに行動する。
小高部 □簡単な指示を聞いて行動する。
□話している人の方を見て、静かに話を聞く。
□簡単な指示や説明を聞いて、その通りに行動する。
中学部 □簡単な指示や説明を聞いて、おおよその行動をする。
□生活場面の中で指示を聞いて行動する。
□指示や説明を聞いて行動する。
□聞いたことをメモする。
高等部 □簡単な指示や説明を聞いて、おおよその行動をする。
□「いけない」ということが分かる。
□指示や説明を聞いて、迅速に行動する。
□人の話を注意して聞き、分からないときは聞き返す。
□必要な場合はメモをとり、指示や説明を正しく聞き取る。
話す 小低部 □表情や身振りで要求を伝える。
□言葉、身振り、カード等で教師に自分の要求を伝える。
□欲しい物を言う。
小高部 □身振りやサインカードで、要求を伝える。
□表情や身振りを交えながら、二語文程度の言葉で要求を伝える。
□教師に簡単な伝言をする。
中学部 □表情や身振りで依頼や訴えをする。
□依頼や訴えを相手に伝える。
□体験したことを簡単な言葉で感想を交えて言う。
□用件を相手に伝える。
高等部 □身振りで依頼や訴え、拒否をする。
□必要なときに助けを求める。
□用件を落とさずに話をする。
読む 小低部 □手がかりがあると自分の名前が書かれたカードを選ぶ。
□ひらがなで書かれた自分の名前が分かる。
□ひらがなやカタカナで書かれた短い文を読む。
小高部 □ひらがなで書かれた自分の名前が分かる。
□ひらがなや漢字で書かれた自分の名前が分かる。
□ひらがなやカタカナ、1年生程度の漢字で書かれた短い文を読む。
中学部 □身近な生活用品等の名前が分かり、読む。
□簡単な漢字とひらがなで書かれた短い文を読む。
高等部 □ひらがなで書かれた短い文を読む。
□身近な生活の中で目に触れる簡単な標識、看板を読む。
□新聞、雑誌等を見たり読んだりする。
□日常生活に必要な伝票、領収書、説明書等が分かる。
書く 小低部 □縦、横、斜めの直線の線結びをする。
□自分の名前や身近なものをひらがなで書く。
小高部 □点と点を線で結ぶ。
□自分の名前を漢字で書く。
中学部 □自分の名前を平仮名で書く。
□簡単な作文を書く。
□簡単な手紙を書く。
高等部 □自分の名前をなぞる。
□見本を見て簡単な手紙文を書く。
□必要なことをメモする。
□必要なことは要領よくメモに書く。


■育てたい力段階表(協調)
目標 項目 下位項目 学部 学習内容
協調 遊び 遊び相手 小低部 □身近な大人と一緒に簡単な遊びをする。
□学級やデイサービス等の身近な友達と遊ぶ。
□学校の仲の良い友達と遊ぶ。
小高部 □いろいろな大人と好きな遊びをする。
□学校やレスパイト先の友達と仲良く遊ぶ。
□学校の友達等身近な友達と遊ぶ。
中学部 □遊び相手を意識する。
□学校や施設、レスパイト先の友達と遊ぶ。
□学校の友達と簡単なスポーツやゲームを楽しむ。
□仲間を作って遊ぶ。
高等部 □教師のかかわりに反応する。
□学校の友達と遊ぶ。
□慣れた集団の中で、友達や教師と遊ぶ。
テレビ・絵本 小低部 □テレビや絵本の歌や音を楽しむ。
□お気に入りの絵本やDVDを見る。
□好きなテレビや絵本を選んで楽しむ。
小高部 □好きなテレビや絵本を一定の時間(10分程度)座ってみる。
□自分の好きなテレビ番組、DVD、絵本を選んで楽しむ。
中学部 □自分の好きな本や画像が分かわる。
□好きな絵本やテレビ番組を選んで見る。
□好きな映画や漫画等を楽しむ。
□時間を決めてテレビを見る。
高等部 □テレビ・絵本に目を向ける。
□テレビや絵本を見て楽しむ。
□新聞(テレビ欄)を見て、自分で見たい番組を選んで視聴する。
ゲーム 小低部 □みんなと一緒に参加する。
□(例えば、黒ひげが飛び出す等で)ゲームの終わりが分かる。
□ゲームの勝ち負けが分かる。
小高部 □教師と一緒にルールのあるゲームに参加する。
□簡単なゲームに参加し、勝ち負けが分かる。
□順番や時間を守って、ゲームを楽しむ。
中学部 □じゃんけんができ、簡単なルールのゲームに参加する。
□ルールややり方を理解してゲームに参加する。
□ゲームのルールを守って遊ぶ。
高等部 □ルールが簡易で、勝敗がはっきりしているものであれば参加する。
□誘われると(単純な)ゲームに参加する。
□いろいろな遊びの勝ち負けがわかり、負けても我慢する。
□時間を決めて遊ぶ。
遊具 小低部 □トランポリンに乗って、揺れを楽しむ。
□好きな遊具を見つけて遊ぶ。
□さまざまな遊具を使って遊ぶ。
小高部 □教師と一緒にいろいろな遊具を使って遊ぶ。
□好きな遊具を選んで遊ぶ。
□順番を守って、いろいろな遊具で遊ぶ。
中学部 □ブランコやトランポリン等で、揺れを楽しむ。
□自転車に乗って目的の場所まで行く。
□公共のルールを守って遊ぶ。
高等部 □教師と一緒にバランスボールをする。
□特定の遊具で遊ぶ。
□促されると自転車に乗って遊ぶ。
□体を動かして遊ぶ(アスレチック等)。
後片付け 小低部 □言葉掛けを受けて、元の場所に片付ける。
□指示されると自分で遊具の片付けをする。
□遊んだ遊具を元の場所に片付ける。
小高部 □教師と一緒に後片付けをする。
□合図や周りの様子を見て、遊具を片付ける。
□指示されたら遊びをやめて、一人で遊具の後片付けをする。
中学部 □指示されたら教師と一緒に後片付けをする。
□決められた場所に、遊具を片付ける。
□使い終わったら、自分から片付ける。
高等部 □教師と一緒に後片付けをする。
□自分が使った遊具を元の場所に片付ける。
□他人の使った遊具も進んで後片付けをする。
□自分で後片付けをする。
約束・きまり 小低部 □交代する、待つ等の簡単なきまりが分かる。
□簡単なルールや順番が分かる。
□順番や交代等、簡単なルールを守って遊ぶ。
小高部 □教師と一緒に簡単なルールのある遊びをする。
□簡単なルールや順番を守って遊ぶ。
□指示されたら遊具を譲り合い、みんなで仲良く遊ぶ。
中学部 □欲しいものを選択する。
□順番を守って、仲良く遊ぶ。
□時間、きまり、順番を守って活動する。
高等部 □指示されたら従う。
□指示されたら遊具を譲ることもある。
□約束やきまりを守って遊ぶ。
□約束や決まりを守って、みんなと遊ぶ。
手伝い 掃除 小低部 □ごみを拾って、ごみ箱に捨てる。
□おしぼりをある程度一人でしぼったり、印を手がかりにテーブルを拭いたりする。
□指示されて簡単な掃除をする。
小高部 □言葉掛けを受けながら、用具の準備や片付けをする。
□ぞうきんを絞って机や棚を拭く。
□決められた場所の掃除をする。
中学部 □モップをかける。
□与えられた役割を果たして掃除をする。
□決められた場所の簡単な掃除をする。
□簡単な手伝いをする。
□汚れている場所から掃除をする。
高等部 □教師が手を添えて掃いたり拭いたりする。
□教師と一緒に雑巾やほうきを使って掃除をする。
□決められた場所の掃除をする。
□進んで掃除する。
買い物 小低部 □教師と一緒に買い物に行く。
□自動販売機で好きなジュースを買う。
□教師と一緒になれた店で買い物をする。
小高部 □買った物を運ぶ。
□教師と一緒に、1つの品物の買い物をする。
□教師と一緒に、複数の品物の買い物をする。
中学部 □教師と一緒に買い物に行き、指示された物をかごに入れる。
□メモや写真等の手がかりをもとに、買い物をする。
□頼まれた物を一人で買う。
高等部 □買い物についていく。
□教師と一緒なら、買い物についていく。
□教師と一緒なら、買い物をする。
□一つの品物を、一人で買い物をする。
□頼まれた物を買う。
留守番 小低部 □5分程度一人で教室で待っていられる。
□兄姉と一緒に留守番をする。
小高部 □教師と一緒に留守番をする。
□兄弟と一緒に留守番をする。
□誰かいれば、一緒に留守番をする。
中学部 □来客、電話の応対をせずに、1時間くらい一人で留守番する。
□短い時間の留守番を一人でする。
□家の約束事を守って留守番をする。
高等部 □誰かいれば一緒に留守番する。
□昼食をはさんで一人で留守番をする。
□どこでも、いつでも一人で留守番する。
整理整頓 小低部 □場所を示すと物を持って行く。
□写真等を手がかりに、自分の物を所定の場所に置く。
□指示されながら整理整頓をする。
小高部 □言葉掛けを受けて、決まった場所に物を返す。
□使った物を元の場所に戻す。
□教師と一緒に自分の部屋を整理整頓をする。
中学部 □教師と一緒に元の場所に戻す。
□決められた場所の整理をする。
□言葉掛けや促しで、身の回りの物を整理整頓する。
□自分の物をきちんと片付ける。
高等部 □教師が手を添えて片付ける。
□指示された物を所定の位置へ持って行く。
□促されると他人の物でも進んで整理整頓する。
□自分の部屋を整理整頓する。
□進んで整理整頓する。
伝言 小低部 □言葉掛けを受けて、身近な物を持ってくる。
□健康観察カードを一人で保健室に持って行く。
□指示されて新聞や牛乳を持ってくる。
小高部 □身近な人に頼まれた物を渡す。
□言われれば、食事やおやつに必要な物を持ってくる。
□簡単な指示を聞いてその通りに行動する。
中学部 □慣れているところであれば、伝言どおり物を届ける。
□簡単な指示に従って物を返す。
□メモをすることで、要点を伝えられる。
高等部 □教師が手を添えて物を渡す。
□指示すれば新聞、牛乳を取ってくる。
□新聞や牛乳を取ってくる。
□回覧板を近所に届ける。
□正確に伝言する。
洗濯 小低部 □かごの中から洗濯物を取り出して洗濯機の中に入れる。
□小さいハンカチ等を洗濯ばさみではさむ。
□指示されて洗濯機のスイッチを押す。
小高部 □脱いだ衣類を洗濯機(かご)に入れる。
□使った物を洗濯機に入れる。
□洗濯機をまわす、干す、取り込む。
中学部 □洗濯かごに汚れた物を入れる。
□洗濯物を取り込み、たたむ。
□支援を受けて、一緒に干したりたたんだりする。
□洗濯物を干したりたたんだりする。
高等部 □教師が手を添えて洗濯物を運ぶ。
□洗濯物を取り込む。
□洗濯物を種類別に仕分ける。
□洗濯物を取り込みたたむ。
□ひとりで洗濯する(一連の流れ)。
応対 返事 小低部 □催促されると手を上げる。
□自分の名前が呼ばれたら、手を挙げて返事をする。
□名前を呼ばれたら返事をする。
小高部 □名前を呼ばれたら返事をする。
□身近な人には簡単な内容に対して返事をする。
□「はい」「いいえ」「わかりました」「わかりません」の返事をする。
中学部 □呼ばれたら反応する。
□一応の返事をする。
□はっきりと「はい」「いいえ」の返事をする。
□はっきり大きな声で返事をする。
高等部 □呼ばれると顔を向ける。
□身近な人に返事をする。
□「はい」「いいえ」「わかりました」「わかりません」の返事をする。
□場面に応じた返事をする。
挨拶 小低部 □教師のまねをして、お辞儀やタッチで応じる。
□挨拶に対し、声や身振りで応じる。
□自分から慣れた人に「おはよう」「さようなら」を言う。
小高部 □声をかけられたら声を出したり身振りで答えたりする。
□身近な人には「おはよう」「さようなら」を言う。
□場に応じた挨拶をする。
中学部 □声を掛けられたらおじぎをする。
□自分から「おはよう」「さようなら」「いただきます」「ごちそうさま」「ありがとう」「ごめんなさい」「おやすみなさい」を言う。
□自分から大きな声で挨拶する。
□時と場に応じた挨拶をする。
高等部 □呼ばれると顔を向ける。
□声をかけたら声を出して応じる。
□場所や相手に応じた挨拶をする。
□朝、昼、晩、食事、訪問の挨拶をする。
□時と場に応じた挨拶をする。
紹介 小低部 □自分の名前カードを選んで貼る。
□自分の名前をはっきり言う。
小高部 □自分の名前や兄弟の名前を言う。
□自己紹介をする。
中学部 □簡単な自己紹介をする。
□自分の名前や好きなものを言う。
□決められた内容の自己紹介をする。
高等部 □教師が呼名すると声を出す。
□自分の名前を言う。
□簡単な自己紹介をする。
□時と場に応じた自己紹介をする。
受け答え 小低部 □言われたことに従ったり、拒否したりする。
□トイレや食事等に関する簡単な質問に意思表示をする。
□身近な人には簡単な受け答えをする。
小高部 □身近な人には簡単な受け答えをする。
□多少慣れた人なら、受け答えをする。
中学部 □慣れた人と身振りで簡単な受け答えをする。
□簡単な言葉や身振りで受け答えをする。
□簡単な質問に答える。
□誰に対しても受け答えする。
高等部 □身近な人なら顔を向ける。
□相当慣れた人なら何とか受け答えをする。
□簡単な受け答えをする。
□誰に聞かれても受け答えをする。
接待 小低部 □担任以外の先生とかかわる。
□誰かが来たことを家族に知らせる。
小高部 □人の来訪を告げる。
□電話や来客を教師に知らせる。
中学部 □人の来訪を慣れている人に教える。
□お客さんが来たら、挨拶して誰かに伝える。
□お客さんに対し、自分から挨拶する。
高等部 □人が来るとチラッと見る。
□人の来訪を告げる。
□電話の取り次ぎをする。
□人の来訪を告げる。
□お客に挨拶をしてお茶やお菓子を出す。
係・当番 役割 小低部 □自分の係活動がわかり、言葉掛けを受けて行う。
□決められた係の仕事に一人で取り組む。
□決めあられた簡単な役割を遂行する。
小高部 □少しの支援で係活動を行う。
□当番の役割を果たす。
□決められた役割は何とか一人で行う。
□決められた係、当番をきちんと行う。
中学部 □自分の係が分かり、教師と一緒に行う。
□見通しが持てている役割を、一人で遂行する。
□自分の係の仕事を行う。
□頼まれた役割を快く行う。
高等部 □教師と一緒なら、ごみ捨てや保健カードを届ける。
□指示をすれば、ごく簡単な役割を遂行する。
□係・当番を引き受け、役割を遂行する。
□決められた係・当番はきちんと遂行する。
□進んで係・当番を引き受け、役割を遂行する。
行事 行事の参加 小低部 □教師と一緒であれば参加する
□学級の友達や教師と一緒に行事に参加する。
□みんなと一緒に参加する。
小高部 □教師と一緒に落ち着いて行事に参加する。
□指示を聞いて喜んで参加する。
□他人に迷惑をかけず、みんなと一緒に参加する。
中学部 □教師と一緒に参加する。
□行事に喜んで参加する。
□みんなと一緒に行動する。
□自分の目標を決めて参加する。
高等部 □教師と一緒なら、体調に合わせて参加する。
□概ね喜んで参加する。
□他人に迷惑をかけずに参加する。
□自主的に参加する。
行事の理解 小低部 □いろいろな行事があることや、普段の授業と違うことを知る。
□行事についてだいたいのことは分かる。
小高部 □練習を繰り返すことで見通しをもつ。
□だいたいのことは分かる。
中学部 □部分的に行事を理解し、教師と一緒に参加する。
□何度か参加することで、行事について分かる。
□行事の活動内容がだいたい分かる。
□行事の概要が分かる。
高等部 □自分に関する内容についてはよく理解する。
□理解しようとする。
□行事についてよく理解する。
行事の計画 小低部 □教師が計画した活動に参加する。
□好きな活動ややりたい活動を選ぶ。
小高部 □お楽しみ会等の身近な行事を教師と一緒に計画する。
□教師と一緒に行事の一部を計画する。
中学部 □仲間と一緒に計画を立てる。
□行事の一部について意見を言う。
高等部 □行事の計画に一部参加する。
□支援すれば、行事の一部を計画する。
□進んで行事の計画を立て遂行する。
きまり 学校 小低部 □自分の持ち物の場所が分かる。
□立つ、座る、礼等の号令に従う。
□簡単な指示に従う。
小高部 □合図を聞いて立ったり座ったりする。
□指示されて簡単なきまりを守る。
□学校での決まりはだいたい守る。
中学部 □教師と一緒に指示に従い、行動する。
□学校の決まりをだいたい分かる。
□学校の決まりを自分から守る。
高等部 □教師と一緒で身近な内容であれば、簡単な指示に従う。
□上履き、下履きの区別をする。
□学校のきまりをだいたい守る。
□自分できまりを作り、進んで守る。
家庭 小低部 □自分で使うものが分かる。
□他人の物と自分の物の区別をする。
□親の注意を受け入れる。
小高部 □禁止の言葉に応じる。
□指示されて簡単なきまりを守る。
□家庭の日課に沿って生活する。
中学部 □家庭の日課に沿って、落ち着いて生活する。
□親に促されて、日課や決まりを守って生活する。
□自分から守る。
高等部 □教師と一緒で身近な内容であれば、簡単な指示に従う。
□注意すれば指示に従う。
□決められたことは守る。
□日課に沿って生活する。
□決められたことは、進んで守る。
社会 小低部 □教師と一緒に手をつないで道路を歩く。
□集団から離れずに行動する。
□公共の場で、静かにしている。
小高部 □教師と一緒に家以外の場所で静かにしている。
□順番を守ってバス等の乗り降りをする。
□公園や施設等の決まりを守って利用する。
中学部 □教師と一緒に公共の乗り物を利用する。
□教師と一緒に、マナーを守って公共の施設や乗り物を利用する。
□交通ルールや、騒がない等のルールを守る。
□サポートブック等を利用し、自分で判断する。
高等部 □教師と一緒で身近な内容であれば、簡単な指示に従う。
□順番を守って乗り物の乗降をする。
□時間や場所、順番を守って行動する。
□性に関するマナーを守る。
□社会のマナーを守る。
時間 日課 小低部 □タイマーが鳴ったら終わりが分かる。
□タイマーで活動を終える。
□チャイムやタイマーで活動の終わりがわかり片付けをする。
小高部 □言葉掛けや合図に応じて行動する。
□指示を聞いて、日課に沿って行動する。
□1日の日課に沿って行動する。
中学部 □視覚的な日課等を見たり、指示を聞いたりして行動する。
□周りの様子を見て、1日の日課に沿って行動する。
□時間割を見て、活動(移動)する。
□日課を理解し、進んで行動する。
高等部 □教師が一緒であれば、指示に従って行動する。
□チャイムやサイレンの合図によって行動する。
□1日の日課を確認し、進んで行動する。
□1日の日課に沿って行動する。
□1日の日課をよく理解し、進んで行動する。
用具・施設の利用 扱い 小低部 □乱暴に扱ってはいけないことが分かる。
□物を優しく扱う。
小高部 □禁止の言葉に応じて行動する。
□指示を聞いて大切に扱おうとする。
□みんなで譲り合って使う。
中学部 □力を加減して用具を扱う。
□順番を守って、大切に施設・用具を利用する。
□用具を丁寧に扱う。
□指示に従って、施設を利用する。
□安全に気を付け、適切に使う。
高等部 □教師が手を添えれば使用する。
□指示に従い、決まりを守って使う。
□用具の使い方を確認し、気を付けて扱う。
□指示に従い、きまりを守って使う。
□用具・施設を大切に扱う。
後片付け 小低部 □自分の使ったものを、かご等にまとめる。
□指示されて、自分で使った物を後片付けする。
□使った物をもとの場所に戻す。
小高部 □自分の使った物を教師と一緒に片付ける。
□指示されたら、一人で自分で使った物を後片付けをする。
□自分の使った物を進んで後片付けする。
中学部 □具体的な指示で使った物を片付ける。
□指示されたら、決められた場所に自分で使った物を片付ける。
□指示されたら、使用した用具をもとの場所へ返却する。
□散らかっていることに気付き、自分から片付ける。
高等部 □教師が手を添えれば片付けする。
□教師と一緒なら、自分の使った物を全部片付ける。
□自分が使った物は進んで後片付けをする。
□自分が使った物は進んで後片付けをする。
□自分で後片付けをする。
報告 小低部 □言葉掛けをすると、物を使う。
□カード等を手渡して、貸して欲しいことを伝える。
□指示されると、「貸してください」を言う。
小高部 □欲しいときは、身振りや言葉で要求する。
□促されると、「貸してください」と言う。
□自分から「貸してください」「ありがとうございました」と言う。
中学部 □活動が終わったことを、身振りやサイン、行動等で示す。
□「できました」等、終了の報告をする。
□自分から使用後に「ありがとうございました」と言う。
□状況を報告し、適切に依頼する。
高等部 □教師が促すと、身振りをしたり声を出したりする。
□指示をすると、「貸してください」と言う。
□使用前や使用後の報告をする。
□自分から、使用前に「貸してください」、使用後に「ありがとうございました」と言う。
□自分から進んで必要なことを報告する。
修理 小低部 □壊れた物を教師に持ってくる。
□壊れていることを教師に知らせる。
小高部 □壊れていることを教える。
□壊れている物は使わず、報告する。
中学部 □壊れていることを教える。
□「壊れました」と報告する。
□壊れていることが分かり、修理を依頼する。
高等部 □壊れている物は使わない。
□修理を手伝う。
□簡単な物なら自分で修理する。
礼儀 言葉づかい 小低部 □お辞儀をしたりうなづいたりする。
□身近な大人に「です」「ます」をつけて話す。
小高部 □目上の人には、簡単な敬語を使う。
中学部 □改まった場で、丁寧な言葉で話そうとする。
□促されて、正しい言葉づかいに言い直す。
□場面に応じた言葉づかいをする。
高等部 □相手に応じて言い方を変える。
□場面に応じた言葉づかいをする。
自他の区別 小低部 □自分の物と、他人の物が分かる。
□自分の物と他人の物を区別する。
□自分の物以外は勝手に触らない。
小高部 □他人が使っている物を勝手にとらない。
□自分の物と他人の物を区別する。
□共同で使う物は、みんなで譲り合って使う。
中学部 □自分の物が分かる。
□自分の物と他人の物を区別する。
□共用の物を大切に使用する。
高等部 □指示されると自他の区別をする。
□他人の物を使うときは、断って使う。
□共同で使う物は、お互いに譲り合って使う。
態度 小低部 □教師の指示に素直に従う。
□人の指示を素直に聞く。
小高部 □促されて「ありがとう」と言える。
□目上の人の指示を素直に聞く。
中学部 □静かに話を聞く。
□目上の人の指示を素直に聞く。
高等部 □場面や相手に応じて、礼儀正しい態度をとる。
□目上の人の指示を素直に聞く。
□場面に応じた礼儀正しい態度をとる。


■育てたい力段階表(自立)
目標 項目 下位項目 学部 学習内容
自立 体力・技能 手の力 小低部 □物を落とさずに握る。
□水道の蛇口をひねったり、おしぼりを絞ったりする。
□身の回りの、多少重い物を持つ。
小高部 □必要に応じて物を握ったり、離したり、押したり、ひっぱったりする。
□自分の机や椅子を持って運ぶ。
□雑巾をしぼる。
中学部 □物を握って移動する。
□両手で雑巾を力いっぱい絞る。
□重い物を持つ(机や水の入ったバケツ等)。
□給食の食器を運ぶ。
高等部 □一定時間、手に物を引っ掛ける。
□15kg程度の物であれば持つ。
□かなり重い物でも持つ。
腕の力 小低部 □軽い物を持ち上げ、運ぶ。
□教室内の短い距離を、自分の椅子を持って運ぶ。
□多少思い物でも、持ち上げたり支えたりする。
小高部 □物を必要に応じて、持ち上げて運ぶ。
□物を投げたり、ひっぱったりする。
□一人で机や椅子を持ち運ぶ。
中学部 □物を持って運ぶ。
□やや重い物を持ち上げ、運ぶ。
□一輪車に物を乗せて押して運ぶ。
□自分の身体を支える。
高等部 □手を添えると軽い物であれば持ち上げる。
□15kg程度の物であれば持つ。□かなり重い物でも持ち上げたり支えたりする。
背の力 小低部 □朝の会の間、背筋を伸ばして座っている。
□40分間程度座ったままでいる。
小高部 □同じ場所で座位や立位を保持する。
□少しの間、姿勢を正して座る。
□リュック(約5キロ)を背負って歩く。
中学部 □一定時間、椅子に座る。
□軽い物ならリュックにつめて背負って歩く。
□長い時間、同じ姿勢で座ったり立ったり、作業をしたりする。
□背中を伸ばした姿勢を保持する。
高等部 □椅子に座って一定時間姿勢を保持する。
□1時間程度、座ったままでいる。
□道具や体の使い方を確認することで、かなり重い物を運ぶ。
□長い時間、立ったまま仕事をする。
□かなり重い物を肩にかつぎ運ぶ。
脚の力 小低部 □坂を上ったり下ったりする。
□一人で階段の上り下りをする。
□助走して、片足もしくは両足で踏み切り、前に跳ぶ。
小高部 □少しの支援で坂道や不整地を歩く。
□両足をそろえて跳んだり、跳ねたりする。
□両足をそろえて、連続跳びをする。
中学部 □一定時間、続けて坂を往復する。
□両足をそろえて低い障害物を飛び越える。
□立ったり座ったりをスムーズに行う。
□階段や坂道を繰り返し上り下りする。
□力いっぱいジャンプをする。
高等部 □校内にある斜面であれば歩く。
□両足をそろえて、跳んだり跳ねたりする。
□足を踏ん張って重い物を支える。
□足を踏ん張って重い物を支えたり、引っ張ったりする。
持久力 小低部 □15分程度続けて歩く。
□50分程度(弘二養コース)歩き続ける。
□1時間程度歩く。
小高部 □30分程度歩き続ける。
□休憩を入れながら、1時間程度歩く。
□1時間程度歩く。
中学部 □座位、立位姿勢で1時間程度作業する。
□2時間程度、簡単な作業をする。
□決められた時間作業を続ける(1時間程度)。
□10分間休まずに走り続ける。
□簡単な立ち作業を3時間程度する。
高等部 □10〜20分間休まず歩く。
□簡易な立ち作業で、1時間程度働く。
□適度に休憩をとることで、身体全体を使う作業で作業に6時間程度働く。
□簡易な立ち作業で5時間程度働く。
□長い時間、物を運ぶ労働に耐える(6時間)。
器用 小低部 □指先でビー玉をつまむ。
□ペットボトルのキャップの開閉をする。
□指示された部分をペーパー磨きする。
小高部 □いろいろな大きさや素材の物を指先でつまむ。
□指先で小豆を1つ、つまむ。
□ペーパーみがきをする。
中学部 □親指、人差し指を使い細かい作業をする。
□箸で小さな物を一つずつつまむ。
□ピンセットで小さい物をつまむ。
□蝶結びをする。
高等部 □ビー玉をつまむ。
□ペーパーみがきをする(ただし小さすぎない物)。
□ドライバーでねじをしめる。
□ペーパーみがきをする。
□きりで穴をあける。
協応 小低部 □1p程度のプットイン、ペグ差しをする。
□1p程度のビーズをひもに通す。
□あらかじめ少し打たれた釘を打ち込む。
小高部 □型はめをする。
□おしぼりを折りたたむ。
□釘を打つ。
中学部 □印のある場所に物を置く。
□端をそろえることを意識してタオルをたたむ。
□タオルの端を合わせてたたむ。
□3〜5oの穴に紐を通す。
□シーツを丁寧にたたむ。
高等部 □タオルを半分に折る。
□折り紙を大体半分に折る(端を正確にそろえるのは難しい)。
□釘打ちをする。
□タオルをきれいに折りたたむ。
□鍬打ちをする。
目測 小低部 □大きな的をねらってボールを投げる。
□食べ物(おやつ)をだいたい半分にする。
小高部 □半分の量に分けようとする。
□半分の長さを目測する。
中学部 □同じくらいの量でコップにお茶を入れる。
□同じ量ずつ人数分に分かる。
高等部 □目印を頼りに、その場所まで行く。
□ちょうどの長さや量であれば目測する。
□半分の量の目測をする。
□速度や遠近間隔の目測をする。
形態知覚 小低部 □20p程度の長さの直線や緩やかな曲線をなぞる。
□見本があれば、直線、曲線が分かる。
小高部 □「まっすぐ」と「曲がっている」が分かる。
□直線、曲線が分かる。
中学部 □○△□が分かる。
□同じ形の物を選ぶ。
高等部 □直線が分かる。
□見本や例示があれば、木材のねじれ、曲がり、割れ、きず等を発見する。
□材木のねじれ、曲がり、割れ、きず等を発見する。
□木の箱を一人で組み立てる。
弁別 小低部 □2色の色の弁別をする。
□色や簡単な形を弁別する。
□三角、四角等の平面図形が分かる。
小高部 □温度の触弁別や色の弁別をする。
□色や形の弁別をする。
□三角、四角等の平面図形が分かる。
中学部 □赤、青、黄等の色の弁別をする。
□○△□の形が分かる。
□同じ色、形の物を弁別する。
高等部 □大方、赤、青、黄の色の弁別をする。
□△□等の平面図形が分かる。
□視覚的、聴覚的、触覚的な弁別をする。
リズム感 小低部 □音楽に合わせて、打楽器を打ち鳴らす。
□はさみを使って連続切りをする。
小高部 □歌に合わせて手をたたく。
□手びきのこを連続してひく。
中学部 □テンポ良く作業をする。
□簡単な作業をリズムよく一定時間繰り返し行う。
□同じ早さで同じ動きを繰り返す。
高等部 □好きな曲のとき(促したりすると)手を打つ。
□手引きのこを、何回か連続して引く。
□言葉掛けにより、刷毛で塗料を塗る。
□ペーパーみがきを一定時間続ける。
□足踏みミシンで、一定の速さで雑巾等を縫う。
職業能力 判断 小低部 □手がかりをもとに、自分の物を所定の場所に置く。
小高部 □失敗が分かり、気を付ける。
中学部 □手がかりにより始業時間と就業時間の区別をする。
□間違い等に気付いて直す。
高等部 □同じ失敗を何度か繰り返すが、指示があれば意識して取り組むものもある。
□失敗がわかり報告する。
□同じ失敗を繰り返さない。
弁別 小低部 □見本を見て、おなじ物をより分ける。
小高部 □比較すると、収穫物の良否が分かる。
中学部 □明らかに他と違う物を弁別する。
□見本を見て、物の善し悪しが分かる。
□不良品を見分ける。
高等部 □製品の色や大きさが大まかに分かる。
□モデルがあれば製品や収穫物の良否が分かるものもある。
□見本との違いが分かる。
□見本があれば良否が分かる。
□製品や収穫物の良否が分かる。
道具 小低部 □使った道具を元の位置に戻す。
□道具を大切に扱い、使ったら必ず返す。
小高部 □玩具等の使った物を元の場所に返す。
□指示を聞いて使った道具を返す。
□作業に必要な道具を自分で準備し、片付ける。
中学部 □声掛けで道具を準備したり片付けたりする。
□必要な道具を自分で準備し、使ったら元の場所に返す。
□自分の使う道具が分かり、使い方が分かる。
□自分で準備、後片付けをする。
□作業に必要な道具を自分で準備する。
高等部 □指示すれば道具を持ってくる。
□指導者と一緒ならば道具や機械を大切に扱う。
□掲示物や写真があれば、道具や機械の管理をする。
□作業に必要な道具を自分で準備する。
□道具や機械等の管理や手入れをする。
作業工夫 小低部 □自分の机上の物を作業しやすいように整える。
小高部 □自分なりに工夫して作業する。
中学部 □決められた中での手順を工夫して行う。
高等部 □指導者のアドバイスがあれば、指示を聞いて作業する。
□選択肢があれば、自分の良い点、便利な方を選ぶ。
□指示通りに作業する。
□原材料の性質を知り、無駄のない作業をする。
柔軟性 小低部 □スケジュールの変更を受け入れる。
□活動内容の変更を、ある程度受け入れる。
小高部 □スケジュールの変更を受け入れる。
□時間割や学習内容の変更を受け入れる。
□事前の説明を受けて、作業内容の変更に対応する。
中学部 □作業内容が変更しても、教師の支援で作業を継続する。
□変更も素直に受け入れる。
□スケジュールの変更に応じる。
□その場で指示された作業に取り組む。
高等部 □環境を整えれば対応する。
□仕事内容の変更にも即対応するものもある。
□事前に内容変更を確認していれば対応する。
□作業内容の変更にも対応する。
□作業内容の変更にも即対応する。
作業耐性 小低部 □15分程度課題に最後まで取り組む。
□決められた量の反復作業をする。
小高部 □単純な反復作業を10分程度続ける。
□決められた回数を行う。
□30分程度、同じ作業をする。
中学部 □与えられた作業を最後までやる。
□同じ作業の繰り返しに耐える。
□単純な作業を、作業終了までやり遂げる。
□一定時間作業を丁寧に繰り返す。
高等部 □見通しを示し、一定時間であれば作業する。
□5分程度なら反復作業に耐える。
□反復作業に耐える。
見通し 小低部 □スケジュール、ワークシステム等の手がかりで、次の活動に取り組む。
□手順を示すことで、見通しをもって作業する。
小高部 □スケジュール等のツールを活用して、見通しを持って学習する。
□2つの工程の作業を見通しを持ってやる。
□手順表があると、見通しを持って作業をする。
中学部 □作業の終わりが分かる。
□慣れている作業であれば、見通しを持って作業する。
□手がかりを聞いて、作業の流れを知る。
□作業工程を分かって取り組む。
高等部 □作業量等を可視化すれば、見通しを持ち作業する。
□日常で繰り返し行っていることは、ある程度見通しをもって作業する。
□作業工程を分割することにより、見通しを持って作業する。
□見通しを持って作業する。
扱い 小低部 □落とさないように注意して品物の運搬をする。
小高部 □言葉掛けを受けて、投げたり落としたり、破いたりしない。
□注意を聞いて、丁寧に扱う。
□取り扱いに注意して品物等の運搬をする。
中学部 □慎重に物を運ぶ。
□言葉掛けで丁寧に道具を扱う。
□商品や製品を丁寧に扱う。
高等部 □平地であればある程度取り扱いに気をつけて運搬する。
□言葉掛けや表示により、取り扱いに注意して品物等の運搬をする。
□指示を受けて、取り扱いに注意して品物等の運搬をする。
□取り扱いに注意して品物等の運搬をする。
器用 小低部 □輪ゴム等、簡単な道具を使って物を束ねる。
□品物を並べたり積み重ねたりする。
小高部 □品物を決められた場所に重ねておく。
□印に合わせて置いたり、並べたりする。
□品物を並べたり、束ねたり、積み重ねたりする。
中学部 □箱等に物をこぼさずに入れる。
□食器等形の同じ物を並べたり重ねたりする。
□商品や製品を正しく包装する。
高等部 □品物を並べたり積み重ねる。
□品物を梱包したりほどいたりする。
休憩 小低部 □休憩時間に好きな遊びを選択し、遊んで過ごす。
□休憩時間に好きなことをして遊ぶ。
小高部 □タイマーの音や、言葉掛けを聞いて、休憩が分かる。
□休憩時間に好きなことをする。
□休憩時間を有効に活用する。
中学部 □タイマー等で休憩の始まりと終わりが分かる。
□休憩時間にトイレに行ったり水分補給をしたりする。
□休憩時間が分かり、一人で過ごす。
□時間を有効に使う。
高等部 □指示をすれば休憩する。
□急速時間の意味が分かる。
□休憩時間にトイレ等必要なことを済ませる。
□休憩時間を有効に活用する。
正確さ 小低部 □決められた課題に最後まで取り組む。
□見本を見て簡単な作業をする。
小高部 □見本を見て、同じように作ろうとする。
□正確に作業する。
中学部 □教師の指示のとおりに作業をする。
□慣れている作業を繰り返すことで、正確に行う。
□決められた数を数える。
□印を手がかりに正確に作業をする。
□手順どおりに作業を行う。
高等部 □視覚的な支援をすればやや正確さが増す。
□物によっては正確に作業する。
□工程表や見本があれば、正確に作業をする。
□指示通りに作業をする。
□正確に作業をする。
敏しょう性 小低部 □決められた時間内で課題を終える。
小高部 □少しの間、手を止めずに作業する。
□素早く作業をする。
中学部 □言葉掛けで作業スピードを意識する。
□合図で素早く次の作業に取りかかる。
□素早く作業をする。
高等部 □物によっては素早く作業するものもある。
□一定のペースで作業をする。
□素早く作業をする。
生産性 小低部 □決められた時間いっぱい課題に取り組む。
小高部 □作業の生産性は一般人の40%程度である。
中学部 □自分の決めた数を達成する。
□決められた時間内に作業を終える。
□目標の製品を完成する。
高等部 □作業の生産性は一般人の5〜10%程度である。
□作業の生産性は一般人の30%程度である。
□作業の生産性は一般人の60%程度である。
□作業の生産性は一般人の80%以上である。
職業態度 興味・関心 小低部 □係の仕事が分かる。
□係の仕事に取り組む。
□お手伝いを進んでする。
小高部 □お手伝いや係活動を嫌がらずにやる。
□大人の仕事に関心がある。
□働くことに関心をもつ。
中学部 □賞賛や働きかけを受けることで、働くことに喜びを感じる。
□作業に興味・関心を持つ。
□いろいろな職業に興味を持つ。
高等部 □みんなと共に行うことに喜びを持って取り組む。
□働くことに喜びを感じる。
賃金 小低部 □ごほうびを励みに、活動に取り組む。
小高部 □お手伝いをして、ごほうびをもらえることが分かる。
□働けば賃金をもらえることが分かる。
中学部 □作品を売って、お金をもらえることが分かる。
□働けば賃金がもらえることが分かる。
高等部 □働けばごほうびがあることが分かる。
□働けば賃金をもらえることが分かる。
意欲 小低部 □教師がいれば作業をする。
□決められた課題に最後まで取り組む。
□得意な作業や興味のある作業なら、自分から進んで作業に参加する。
小高部 □指示を受けながら簡単な作業をする。
□自分からお手伝いをする。
□自分から進んで作業に参加する。
中学部 □作業の合図で作業に取りかかる。
□得意な作業や興味のある作業なら、自分から進んで参加する。
□目標を達成するように取り組む。
□指導者がいなくても、進んで作業する。
高等部 □指示や介添えで作業に参加する。
□指導者がいれば作業をする。
□与えられた仕事に参加する。
□自分から進んで作業をする。
□指導者がいなくてもきちんと作業をする。
責任感 小低部 □決められた課題に最後まで取り組む。
□言葉掛けされて、与えられた作業は最後まで取り組む。
小高部 □自分の係や課題を最後までやる。
□係の仕事を最後まで行う。
□与えられた作業にまじめに取り組む。
中学部 □決められた作業を最後までやり通す。
□自分の役割を最後まで果たす。
□苦手な作業でも最後までやり遂げる。
高等部 □与えられた作業は、言葉掛け等の支援により終える。
□不得手の作業でも選り好みせずに取り組む。
□与えられた仕事をやり遂げようとする。
□不得手の作業でも選り好みせず、むらなくする。
集中力 小低部 □用意された課題がなくなるまで集中して作業をする。
□決められた課題に最後まで取り組む。
小高部 □学習中離席しないで、静かに取り組む。
□少しの間、おしゃべりをしないで作業する。
□注意を集中して根気強く作業に取り組む。
中学部 □集中して自分の作業に取り組む。
□私語やよそ見をしないで作業に集中する。
□決められた時間、最後まで行う。
□周囲に左右されずに作業を行う。
高等部 □促した一定時間は取り組む。
□時間を設定すれば、私語やよそ見をしないで作業をする。
□作業中に私語やよそ見をしないで作業する。
□注意を集中して根気強く作業をする。
協調性 小低部 □遊具を共有して友達と遊ぶ。
□教師と一緒に周りの人と協力して作業する。
小高部 □集団の一員として学習に参加する。
□二人で机等を運ぶ。
□人と協力して作業をする。
中学部 □簡単な流れ作業をする。
□慣れた人と協力して作業する。
□みんなと仲良く作業する。
□必要に応じて、協力して作業を行う。
高等部 □テーブル等を一緒に運ぶ。
□感謝の気持ちを表す。
□人と協力して作業する。
規則の遵守 小低部 □指示に応じて活動する。
□簡単な約束を守ろうとする。
小高部 □簡単な約束や決まりを守る。
□作業中の規則を守る。
中学部 □作業の約束・ルールを守って取り組む。
□作業上の決まりや約束を守る。
高等部 □指示と介添えで規則を守る。
□指導者の注意や指示を聞いて守る。
□作業中の注意や指示を守る。
□作業のきまりや約束を守る。
質問 小低部 □自分でできないことは身振り等で質問する。
□カード等を手渡して手伝って欲しいことを伝える。
□困ったときに「手伝って」と言葉や態度であらわす。
小高部 □できないときに、援助を求める。
□分からない作業はたずねる。
中学部 □分からないということを伝える。
□分からない時は聞く。
□自分から進んで、分からないことを尋ねる。
高等部 □できないとき、声を出して訴える(こともある)。
□質問する。
□場面や状況によって、わからない作業を尋ねる。
□わからないことは尋ねる。
報告 小低部 □カード等を手渡して課題の終了を伝える。
□作業の終了を言う。
小高部 □支援されながら、終わったことを報告する。
□作業が終了したことを報告する。
□作業を終了したときや持ち場を離れるときは報告する。
中学部 □作業が終わったら合図をする。
□作業が終了したときやトイレに行くときに報告する。
□作業が終わったら報告する。
□席を離れるときは伝える。
□自分から進んで、必要なことを報告する。
高等部 □促すと終了時に声を出す。
□場面や状況を確認することで報告する。
□作業が終了した時や持ち場を離れる時、物を借用する時等、報告する。
危機への配慮 小低部 □教師の言葉掛けに応じて、立ち止まる。
□教師の指示を聞いて安全に気をつけて作業する。
小高部 □禁止された場所に近づかなかったり、静止を受け入れたりする。
□注意をされれば、安全に気を付ける。
□危険な状況が分かり、自分の安全に気を付けて作業をする。
中学部 □教師の指示のとおりに作業をする。
□言葉掛けを受けて安全を意識し作業する。
□危ないことが分かり、触らない。
□自分の安全に気をつけて作業をする。
高等部 □危険な状況が分かる。
□注意事項を確認することで、気をつけて作業する。
□自分の安全に気をつけて作業する。
□他人の安全に気をつけて作業をする。
注意力 小低部 □トレイにのった皿を落とさずに運ぶ。
□教師の言葉掛けを受けて、できあがった物を大切に扱う。
小高部 □自分で作った作品を大切にする。
□できあがった製品や収穫物を大切に扱う。
中学部 □できあがった製品や収穫物を丁寧に扱う。
□手元を見て作業をする。
□自分の行動の結果を予測して、作業をする。
高等部 □扱い方を確認することで、製品や物を大切に扱う。
□できあがった製品や収穫物を大切に扱う。
安定性 小低部 □落ち着いて作業に取り組む。
小高部 □学習中落ち着いて取り組む。
□毎日の課題学習を最後まで取り組む。
□気分が安定して作業に取り組む。
中学部 □落ち着いて作業に取り組む。
□落ち着いて作業に取り組み、一定の作業量を保つ。
□気分にムラなく作業をする。
高等部 □感覚刺激でリラックスすれば、一定時間安定して取り組む。
□気分が安定して作業に取り組む。
素直さ 小低部 □素直である。
□教師に注意されたことを受け入れる。
小高部 □周りの言葉掛けを聞いて、自分が失敗したことに気づく。
□指示や注意を素直に聞く。
□素直に指示に従う。
中学部 □アドバイスを聞き入れ、やり直したり自分の態度を反省したりする。
□注意されたら素直に直す。
□反省を次へ生かす。
高等部 □素直である。
□自分の態度を反省する。



平成24・25年度 校内研究
自立と社会参加の実現に必要な力の具体化と小学部から高等部までの一貫した授業の在り方に関する研究
〜キャリア教育の視点を生かして〜